こんにちは。今回は、NURO光契約者向け標準セキュリティソフトが、カスペルスキーからF-Secure SAFEに切り替わったことについて記事を書くことにしました。
たぶん、いままでカスペルスキーを使っていた人は僕と同じように残念に思ったんじゃないかと思います。
2023年3月31日まではライセンスが有効なので、その後に切り替えても良いと思いますが、僕は早々に切り替えをしましたので、その感想とレビューをお届けいたします。
なお参考まで、筆者の動作環境は、MacBook Pro(13-inch, M1, 2020)メモリ16GBのモデルです。OSはmacOS Ventura 13.3(2023年4月3日時点)
そんな方に読んでいただけると嬉しいと思って書きました。それではどうぞ!
- 結論:NURO光Safeはこだわらない人向けの軽快なセキュリティソフト
- NURO光 V2などのユーザーが標準オプションで使えるセキュリティソフトが変更になった
- NURO光Safeで不満に思っている点
- いちおう満足?な点
- 情勢の変化などいろいろな事情はあると思うが、カスペルスキーは良いソフトだったと思う
- もし無料で使えないプランの契約の場合、別途F-Secure以外のセキュリティソフトを導入することをオススメしたい
- 20230125追記:警告が出ました。
- 20230210追記:定義データベース更新ができなくなった→本体再起動で解決
- 久しぶりに仕事をするNURO光Safeさん
- おわりに
- 追記:NURO光の回線品質そのものには満足しています。
- 追記:マカフィーが使えるようになっていました
結論:NURO光Safeはこだわらない人向けの軽快なセキュリティソフト
結論から申し上げますと、NURO光Safeはセキュリティについてあまり考えたことがなく、なんとなくセキュリティソフトは入れなきゃいけないんだよね?くらいに思っていたり、そういうセキュリティとかよくわからないので、とりあえず入っていればいいや、という人向けのお手軽セキュリティソフトだということです。理由などは下記を参照ください。
セキュリティについてもう少し強化したい人や、セキュリティについて詳しい人などにはあまりおすすめできるものではないと思います。というか、そういう人はこの比較記事に来ないでしょうけど。
僕はこの記事をまとめている段階では、カスペルスキーは世界情勢を考慮しても比類ない優秀なセキュリティソフトだったと思っています。今一度その価値を再検討し、他社製セキュリティソフトとも比較した上で、最終的にどのセキュリティソフトを契約するか決めたいと考えています。
それまでは、とりあえずNURO光Safeを使っていくことにしていきます。
NURO光 V2などのユーザーが標準オプションで使えるセキュリティソフトが変更になった
なぜ、NURO光Safeを入れることになったかと言いますと、いままでNURO光の標準オプションとしてカスペルスキーが提供されていたものが、2023年3月31日を以て利用不可となることになったからです。
昨今のカスペルスキーを取り巻く世界情勢のことを鑑みると、こういった変更はやむなしと思われるかもしれませんが、他に選択肢があったのではないか?と疑問に思わざるをえません。
上記の公式ページでは、NURO光Safeが優れているような書き方をされていますが、利用者の方にはいったん立ち止まって考えてみて欲しいなと思い、この記事を書くことにしました。
はっきり言って、カスペルスキーからNURO光Safeへのセキュリティソフトオプションが変更になったことは、僕にとっては改悪でしかありませんでした。ただ、悪いところばかりではない点も事実としてはあります。
以下でその理由を説明したいと思います。
NURO光Safeで不満に思っている点
まあ関係ない愚痴はそのへんにしておくとして、NURO光Safe(F-Secure SAFE)について不満に思っている点をいくつか挙げてみます。この比較は、あくまでカスペルスキーとの比較の中で見えてきたものであり、その他のセキュリティソフトのことは考慮しておりませんので、そのあたりはご容赦ください。
ウェブカメラへのアクセスブロック機能がない
これは致命的な欠点だと個人的には思っています。設定項目では見当たりませんでしたし、F-Secureのページを見ても説明内には見つかりませんでした。
カスペルスキーのときは、ウェブカメラへのアクセスをブロックした記録が残っており、「えっそんなに?」というくらいウェブサイトを閲覧しているとアクセスされていたということがわかっていました。アクセスがなかった週もあり、このようなプライバシー保護機能は安心と信頼感につながっていました。
とはいえ、アクセスがブロックされたことの詳細までは確認していなかったので、言うほど興味はなかったかもしれません。が、無意識のうちに情報が盗まれてしまう可能性があって、それを防いでくれていたものがなくなると、非常に不安な気持ちになります。
アクティビティレポートが確認できず、どのくらいWebトラッキングや不正なアクセスなどをブロックできているのか具体的にわからない
「悪質なサイトはブロックされていますので」と画面(下の画像)には出ているものの、具体的にどのようなことをしているのかはよくわかりません。リアルタイムスキャンもしているようですが、いつどこで何をスキャンしたのかまったくわからないのです。
セーフブラウジング機能についても、機能しているのかどうかがいまいちわかりません。カスペルスキーだと証明書のエラーがあったときに本当にアクセスして大丈夫か?とブラウジング中に介入してくることなどがあったため、アクティビティを監視しているんだなとわかることもあったのですが、そういうのが一切なくなりました。
それからSafari、Google Chromeでは拡張機能によるセーフブラウジングのサイト評価に対応しているはずですが、Google、Microsoft Bing、DuckDuckGoではセキュリティの拡張機能が動作したものの、Ecosia、Baiduでは動作しませんでした。このあたりの仕組みがよくわかりません。予め動作するように組み込まれた検索サイトでしか機能しないなら、セーフブラウジングのサイト評価の存在意義が失われてしまっています。
そして、詳細設定を開いてみてもそれらしい設定が見当たりませんでした。動作する検索エンジンを指定することが出来てもおかしくはないと思うのですが、全体的にカスタマイズ性が低すぎる気がします。だからといって安いわけでもないですよね。NURO光Safeとして標準オプションになっていれば無料で利用できるセキュリティソフトなので、あまりクレームが言える立場ではないですが・・・。
リムーバブルメディア(USBメモリやSDカードなど)の自動スキャンが設定できない、しているのかどうかも不明(20230403追記)
最近、Mac上で作成した文書などをPDFにして、印刷する機会があり、そのときに気づいたことです。
NURO 光 Safeでは、USBメモリを挿したときに何も反応がないな、と。スキャン履歴も確認できないため、もしかしたら何も起きていないかもしれません。
USBメモリを介したマルウェア感染などのリスクのため、USBメモリを禁止している場所もありますが、やはり便利なUSBメモリ。こればかりはマルウェア感染したものでテストしてみるしかないと思いますが、影響を考えるとそれを試すのは避けたいところ。
NURO 光 SafeユーザーはUSBメモリやハードディスク、SDカード等を利用する場合には、注意が必要だと思います。
テスト用のプログラムってあるのかな?それでマルウェア検出されたらOKだと思うんですけど、僕はよく知らないので、とりあえず注意喚起だけさせていただきたいと思います。
もちろん手動でチェックすることは可能です。
メイン画面を開き、画面左側の「ウイルスと脅威」をクリック。すると画面が遷移しますので、右側のツールメニューから、「スキャンするオブジェクトの選択」をクリックすると、オブジェクト選択画面が出ます。
もしくは、アイコンをクリックすると出てくるコンテキストメニューから、「スキャンするオブジェクトの選択」をクリックすると、オブジェクト選択画面が出るので、その画面でスキャンしたいディスクを選択すればOKです。
いちおう満足?な点
契約プランによっては無料で利用できる
先述の通りですが、NURO光の特定プランに加入していれば無料で利用可能です。対象となるのは「NURO 光 2ギガ(2年契約)」「NURO 光 2ギガ(契約期間なし)」の2つ。
それ以外のプランで契約している場合は、550円/月のオプション料金が必要です。
M1ネイティブに対応
もしかしてRosetta2経由でIntel動作じゃあねーよな?と思って一応調べましたが、アクティビティモニタで種類が「Apple」になっていたのでネイティブ対応している事が確認できました。
ソフト自体の動作は軽そう
これはF-Secure SAFEの公式ページにもうたわれている通り、ソフト自体の動作は軽快で、NURO光Safeを入れたからといって動作に支障があるということは全くありませんでした。
逆に言うと、機能が絞られている分、余計な動作をしないようになっているからだと思います。メモリもほとんど食ってないので、そのあたりは心配ありませんね。
情勢の変化などいろいろな事情はあると思うが、カスペルスキーは良いソフトだったと思う
世界情勢がいまのような状況にならなければ、NURO光Safeに切り替わるということもなかったのかもしれませんし、もしかしたらコスト削減の一環としてすでに計画があったのかもしれません。
そのあたりの話はまったくわかりませんし推測するしかありませんが、F-Secure SAFEよりもカスペルスキーのほうがセキュリティソフトとしては良かったんじゃないかなと思っています。
あくまで、いちユーザーの感想ですけどね。
もし無料で使えないプランの契約の場合、別途F-Secure以外のセキュリティソフトを導入することをオススメしたい
無料でオプションが使える契約の方は、他にセキュリティソフトを使用していない場合は、とりあえずNURO光Safeを入れておくことをオススメしたいです。
MacOSを使っていると、セキュリティソフトを入れていないという人も未だにいるかも知れませんが、ウィルスやスパイウェアなどのマルウェアだけでなく、ブラウジング中やWEBアプリなどを使用していても意外と広告トラッキングが多いものです。カスペルスキー時代もプライベートリレーを使っていましたが、それでも週に十数万件単位でトラッキングがブロックされていました。だからMacだからといって安心せずに、セキュリティソフトは入れておくことをオススメします。
個人的にはF-Secure SAFEは動作が軽い以外、特筆すべき良い点もないが、平均点は取れているというセキュリティソフトかなと思います。
20230125追記:警告が出ました。
Google Chrome、Ecosia検索で「昔の駅弁当(兵庫県神戸駅 淡路屋)」について検索していた際に、製造元の淡路屋さんのウェブサイトを見ようと思ったところ、下のような警告が出ました。
念の為、アクセスはしていませんが、なんの危険があって危険と評価されているのかちょっとわかりませんね。検索エンジンでチェックマークなどは出ませんが、アクセスしようとするとブロックされる機能はちゃんと動いてくれるみたいです。
aguse.jpでURLをチェックしてみた結果
マルウェアは検出されませんでした。ブラックリストにも特に登録されていませんでした。サーバー証明書が違うっていうところが引っかかっているのかな?
20230210追記:定義データベース更新ができなくなった→本体再起動で解決
NURO光 SafeことF-Secure SAFEですが、急に更新ができなくなっていました。(2023年2月10日現在)
もしかしたらまたプライベートリレーが問題?と思ったのですが、プライベートリレーをオフにしても変わらなかったのでOSごと再起動。
すると、定義データベースが更新できるようになり、最新の保護を受けられる状態になりました。
が、エラー時の定義データベースの最終確認日付を見ると2023-01-30となっていますので、10日程度最新の保護を受けられていなかったことになります。これはセキュリティソフトとしてはかなり信頼を損なうものだと思うのですが・・・。
ソフトウェアの問題なのか、OSの問題なのか。原因はわかりませんが、早期解決を期待したいですね。とりあえずエラーが起きている方は、OSごと再起動すれば解決するかもしれません。
(20230226追記)また定義データベース更新できず
また上記の症状が出ました。定義データベースが2023-02-15_11のままで止まっていて、同様の状態になってしまったのでまた再起動が必要になりました。
Macをお使いの方は同様の問題が出ていないでしょうか?セキュリティソフトで定義データベースが更新できない状態は致命的なので長期間放置できません。
筆者の環境に問題があるのかどうか検証していないため、今のところ原因ははっきりわかりませんが、早めの改善を期待します。
(20230317追記)またまた定義データベース更新できず。なぜ?WHY?
またまた上記の症状が出ました。定義データベースが2023-03-07_16のまま(以下同文)
今回は、NURO 光 Safeのソフトウェアを終了し、その後更新ができるかどうか試してみました。
しかし、セキュリティソフトという性質のためなのかなんなのかわかりませんが、NURO 光 Safeのコンテキストメニューには終了のボタンがありません。
次に、NURO 光 Safeの画面を開いて、Macのリンゴマーク横から終了を試みましたが、ソフトウェアを終了するボタンが配置されている場所には、謎の日本語「Quitを終了する」となっているし、結局NURO 光 Safeは終了することができませんでした。
さらに、アクティビティモニタ.appからキルを試みましたが、「終了」「強制終了」のボタンを押下してもゾンビのように戻ってきてしまいます。
ですので、NURO 光 Safe(F-Secure SAFE)の定義データベースが更新されなくなった場合には、本体を再起動するほか対処策はないということになります。(2023年3月17日現在。)
早急なソフトウェアのバージョンアップを期待したいですね。
久しぶりに仕事をするNURO光Safeさん
Anaconda Navigatorを起動しようとしたら、ちゃんと仕事してくれました。
意外にもまだセキュリティソフトそのままで使っていたことを思い出させてくれてほんとうにありがとう。(2024年3月17日現在。)
おわりに
以上、NURO光Safeに変更になったので入れてみた感想とレビューでした。
上の方でも結論を書きましたが、個人的には他のセキュリティソフトを検討するいいきっかけになったかなと思います。ありがとうNURO光。
どのセキュリティソフトを使うか決まるまでは、NURO光Safeにお世話になろうと思います。
皆さんの参考に少しでもなれれば嬉しいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。へば!!
(余談:たぶんまたESETに戻るような気がする。)
追記:NURO光の回線品質そのものには満足しています。
たくさんのアクセスがあったので、少し追記します。NURO光の回線品質そのものには満足しています。今まで速度が出なくて困ったということはありません。
つながりにくくなる時もあるにはありますが、かなり稀で、ONUの再起動やデバイスの再接続等ですぐ元に戻っています。このままの回線品質をどうか保っていただきたいですね。
2020年にコロナウイルス対応が始まった頃から在宅勤務をしていますが、以前はJ:COMのCATV回線を使っており、上りの速度が出なかったり、条件はわかりませんが規制にかかったりということがありました。そのためNURO光に切り替えました。
現在はどうかわかりませんが、切り替え工事等含めて2〜3ヶ月程度、開通までにかかった記憶がありますので、ご検討されている方はお早めに申し込みいただくといいかと思います。
キャッシュバックなども充実しているため、個人的にもオススメできます。
ご興味のある方は、下記から申し込むとキャッシュバックの特典がありますので、ご検討ください。
追記:マカフィーが使えるようになっていました
この記事も公開してから1年以上経ちまして、NURO光Safeもだいぶこなれています。いまのところ不具合らしい不具合はないですが、気になることもあります。
久しぶりにNUROのマイページを見てみると、マカフィーが使えるようになっていたので、そのことも書いてみようかなと。
入れ替えてから数日経ちましたが、正直、マカフィーよりNURO光Safeの方が出来がいいかもしれません。(少なくともMacOSの場合においては)
MacOSにおける、NURO光Safeのアンインストール方法は↓
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