震災遺構を巡る東北三陸ツーリング2日目です。
今回は、民宿治郎兵衛家から、震災遺構をめぐりながら気仙沼を目指します。
それではどうぞ!
※今回のツーリングでは、東日本大震災の遺構を巡っています。閲覧される方によっては、気分に影響する画像が掲載される場合がありますので、十分に気をつけて閲覧いただきますようお願いします。(僕もそういうので落ち込んじゃうタイプなので、注意書きを入れました。ただ、グロい画像とかではないです。建物が崩壊しているとかそんな感じ)
治郎兵衛家でやさしい和食
まずは、民宿の朝食から。めっちゃやさしい朝食で、2杯もご飯を食べてしまいました。
いいですよね、ホテルの朝食とは違うこのやさしさと素朴さ。
ちょっとおもしろいものがある
詳細は書きませんが、治郎兵衛家さんに泊まったところ少し面白いことがありました。気になる方はぜひ泊まってみては。機械好き、DIY好きな方は楽しめると思いますよ。
震災遺構2:たろう観光ホテル
今日のツーリングの第一目的地、「震災遺構 たろう観光ホテル」です。
東日本大震災の津波は17メートルまで到達、4階まで浸水してしまったそうです。2回の部分に新たに植物が生えてきているのがなんだか時間を感じさせるというか、植物はどんなところでもたくましいなと思わずにはいられませんね。
岩手県宮古市が実施している「学ぶ防災」というガイドコースでは、内部見学もできるようです。今回は参加できませんでしたが、機会があれば中も見てみたいですね。
(震災遺構と津波遺構はどっちが正しいんでしょうか)
三王岩
次は三王岩です。
いわゆる観光名所、奇岩のたぐいですね。1億1000万年前、白亜紀の地層から誕生したそうです。すっげぇ古い。
これも津波を受けたはずですが、そのままそびえ立っている姿はまさに壮観で、素直にすげぇなって思いました。たろう観光ホテルの方で17メートルもの津波が押し寄せて、明戸海岸防潮堤が崩壊していた中、この三王岩がそびえ立ったまま残れたのはどういうことなんでしょうか?と、疑問に思わずに入られませんでした。
だって1億1000万年前の地層でしょ?多少削れたぐらいで済んだくらいの強度があるってこと?
パニアぶつけて立ちごけ
駐車場で駐輪させるときに、ガードレールに寄せようとして、ガードレールにパニアがぶつかって立ちゴケしてしまいました。
超恥ずかしかったです。人が少なくてよかった・・・。というか荷物満載でも秒速で起こせるようになったのは成長ですね。秒速で起こしちゃうのでコケたときの記念撮影を忘れてしまうのですが。
震災遺構3:震災メモリアルパーク 中の浜
次の目的地は、「震災メモリアルパーク 中の浜」です。
ナビの指定が微妙な地点だったせいか、迷ってしまいました。が、Googleマップならちゃんと行けるはずです。よく見ると、宿泊地点の治郎兵衛家さんからそんなに離れていなかったので、そっちから回ってきた方が近かった感じ。
こちらは元はキャンプ場があった場所ということで、津波の被害にあったトイレや炊事場などが残されています。トイレの建物は外側こそ残っているものの中はぐちゃぐちゃ。外に植樹されたと思われる桜が咲いていて、ここでも植物(自然)と人工物の対比が印象的でした。
炊事場は屋根があったのかもしれませんが、全然形が残っていません。柱と思われるところが、鉄筋が剥き出しになったまま残っており、そのねじ曲がり具合に津波の恐ろしさをまじまじと感じました。
先ほどのたろう観光ホテルよりも近づいて見られるようになっているので、受けるインパクトが大きく感じました。いやほんと、怖いっす。
かなり整備されていて、立派なモニュメントが津波の記録として残される形になっています。このモニュメントにも、基礎部分には津波での廃棄物が使われているようです。何度も大きな津波が来ている場所に、このようなモニュメントがあることは意義があると感じました。
津波の到達は中の浜で15m程度、山肌の削れたところを見ると21メートルまで到達したようです。高いところに逃げる以上には、なにもできないですよね。「展望の丘」が15メートル程度、更に奥の「展望デッキ」が30メートルの地点になっており、もしものときは退避路を通って安全に避難をすることができるようになっていました。
こういう場所にはあまり好んでくる人もいないでしょうから、もしかしたら無駄と批判されたりすることもあるのかもしれませんが、長い目で見て、将来の人類の命を守ることにつながるのであれば、このようなモニュメントの意義は大きいものなのかもしれません。
いままでも津波の度に石碑などが残されていたわけですが、何度も被害にあっていることからも、ショックを受けすぎない程度のギリギリの「生々しさ」を残しておくことは大切だと思いました。
生々しさで言うと、東日本大震災発生直後に流れた津波のニュース映像が非常に鮮明に記憶されているのですが、大きめの地震があったり、津波のことを考える度に、毎回ニュースの津波映像が脳裏によぎるのです。あれほど生々しいと、人によってはショッキングな体験が消えないので、その手前くらいでいいんじゃないかなと思います。
潮吹穴(道がわかりにくいんじゃ)
お次は普通の観光地。「潮吹穴」です。
こちらも駐車場がありますがアクセス路が分かりづらく迷ってしまいました。
波によって削られた穴に波が押し寄せると柱状に吹き上がるという自然現象なのですが、この日は波が穏やかだったので、ダイナミックに吹き上がる様子を見ることはできませんでした。
潮吹穴っていうネーミングがなんかオジサンホイホイな気がしました。
ずっと大防潮堤が続く 進撃の巨人か
ひたすら国道45号線を下っていきます。
画像のような感じで、ずっと大防潮堤が続いていくので、なんだか進撃の巨人を思い出してしまいました。進撃の巨人は2009年から連載していたようです(Wikipedia調べ)ので津波を念頭に置いていたわけではないと思いますが・・・。
魹ヶ崎(とどがさき)に行こうとして、ここは来たことがあったと思い出して戻る
魹ヶ崎は本州最東端の牌がある場所ですが、この場所は訪問したことがあったことを思い出してスルー。2014年に訪問済みでした。
キャンプ場に三陸産こんぶがジップロックの大きい袋にパンパンに詰め込まれて500円で売っていたのでゲット。こういうの嬉しい。
道の駅やまだ あずきばっとうソフト
ちょっと休憩です。
道の駅やまだで「あずきばっとうソフト」を頂きました。あんこと「ばっとう」が入っていて、その上に黒蜜がかけられているソフトクリームです。パフェと言ってもいいかも。
少し調べてみると、「あずきばっとう」というのがこの当たりの郷土料理のようですね。「ばっとう」は「ほうとう」がなまったものだとのこと。小麦粉とあずき、美味しくないはずがない。
風が強くて怖くなってきたので陸前高田などを華麗にスルー
この日もいろいろな場所に寄っていこうと計画を立てていたのですが、雨も断続的に降って、風が強くなり、天候がイマイチな感じになってきたので、ホテルへ直行することにしました。
スルーしたスポットは次回以降の宿題にしようと思います。
- 四十八坂 展望台
- 尾崎神社 奥宮
- 三陸大王杉
- 首崎(こうべざき)
- 綾里崎展望台
- 黒崎神社
- 震災遺構 旧:陸前高田市立気仙中学校
- 御崎神社
- 龍舞崎
- ジンベエザメの墓
本日の宿:気仙沼パークホテル
特に何の変哲もないビジネスホテルでした。少し繁華街からは離れているので、夕食は事前に済ませておくか、荷物をおいてからバイクでどこかに食べに行ったほうが無難かもしれません。
屋外屋根付きの駐車場もありますが、先着順なので埋まってしまっていることもあります。僕はあまり気にしないので普通の野ざらしのところに停めましたが。
夕食は成道の醤油ラーメンと餃子
飯を食べようと動き出した時間にはすでに近くのお寿司屋さんもしまっており、安定のラーメン屋さんに行くことに。
安心する優しい出汁のきいた醤油ラーメンでした。餃子の方は具だくさんで美味しかったです。当たりだったかも。
2日目まとめ
2日目は震災遺構をめぐりながら津波の被害にショックを受け、ねじ曲がった鉄骨と潮吹穴に驚き、延々と続く大防潮堤に進撃の巨人を思い、あずきばっとうソフトに癒やされるツーリングとなりました。
最後の方はかなり駆け足になってしまいましたが、なかなか充実したツーリングになったんじゃないかと思います。ただ、駆け足になりすぎて宿題が残ってしまいましたが。なかなか悔いの残らないツーリングをするのは難しいですね。
3日目に続きます。この日の走行距離は157kmでした。
それではここまでお読みいただきありがとうございました!へば!
2022年累計走行距離 1576km
3日目はこちら↓
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