今回は、危険物取扱者 乙種第4類を受験し、なんとか合格できたので、その記録を残しておこうと思います。
危険物取扱者乙種第4類に関しては、仕事の関係で受ける人も多いので、どのような人が、どのくらいの勉強時間で合格できたのかという情報は、意外に参考になるんじゃないかと思います。
乙4の取得を検討している方の参考になれば幸いです。それではどうぞ!
申請はWEBから電子申請でOK。複数種受験の場合は紙が必要。
今回は、乙4初受験ということで、電子申請で申し込みました。画面に従って情報を入力するだけなので簡単です。決済も、いろいろな決済に対応しているため、電子申請が便利だと思います。
ただし、電子申請が可能なのは1種類を受験する場合のみです。基本、乙種4類を受ける人はそこが入り口になっていると思うのであまり関係ない情報かもしれません。
次のステップとして、乙種の他の危険物取扱者を取ろうとしている人もいると思います。電子申請で申し込み可能なのは1種類のみになります。電子申請を何回も行っても無効になりますので、複数種を受ける場合は必ず紙の受験申請用紙と、郵便局での払込が必要です。
この辺り、もう少し柔軟にしてほしいと思いますね。払込票が郵便局だけ対応っていうのがなんとも。
なお、危険物取扱者の受験願書が入っている封筒は、最寄りの消防署等へ行けばもらえます。消防署が近くになくても出張所などではもらえる可能性があるので、電話で確認していただくとよいかと。
乙4は令和5年6月試験で合格
5月に急に乙4を受けようと思って、受付終了ギリギリで申し込みました。
そして約1ヶ月後、無事に試験に合格できました。
正答率をみると法令93%、物理・化学90%、性質・消火70%でしたので、少し危なかったですね。
試験場所には余裕を持って開場時間に合わせていくのがオススメ
東京都の試験場所のひとつ、中央試験センターの場所は、京王線笹塚駅から徒歩10分弱くらいのところです。
僕は移動する直前までパンを作っていた影響もあって、1本電車に乗り遅れて到着しました。
試験会場に入った時間は13:15くらい、試験開始は13:30でした。すでに説明が始まっており、みんな着席していました。
これから乙4を受けようと考えている人は、もしかしたら、開場時間くらいに合わせて行ったほうが、落ち着いて受験できるかもしれません。
特に、資格試験慣れしていない人は、焦ると実力を出しきれないということもありますので、開場時間に合わせたほうが無難だと思います。
周囲を見渡してみると、思っていた以上にたくさんの人が受験しているようで、老若男女様々な人たちがいました。パッと感じたのは、特に若い世代の方が多かったように思います。
FP2級のときと比べると圧倒的に若い世代が受験している感じでした。
合格通知書は合格発表日に発送
合格発表は、インターネット上での確認が便利です。
というか、ほとんどの人はインターネット上から申し込んでインターネット上で確認するというようになっているのではないでしょうか。
発表日当日は、正午12:00に更新されます。正午すぐはアクセスが多くなるようです。
僕はどうせサーバーが落ちてると思っていたので、見るのが怖かったので現実逃避に外食しに行って、帰ってきてから落ち着いてスマホから確認しました。
上で貼った通知書は、合格発表日に発送されます。僕の場合は、2日後に届きました。試験終了日から数えて12日後ですね。
実際の勉強時間(ポモドーロタイマー計測)
それでは多くの受験者が気になっている勉強時間について。あくまで僕が受験時に実行したポモドーロタイマーをベースにしていますので、参考情報としてお考えください。
色々検索してみると、危険物取扱者乙種4類は、標準で40〜60時間と言われています。これは全くの初学者という前提だと思いますので、個人差はあります。
また普段から勉強をすることに慣れているかどうかということでも取得までの期間が変わります。僕は資格を取ってみようと思ってFP3級や2級を取得した過去があり、普段から勉強することに対して抵抗感はありません。
参考まで、僕のスペックと合わせて個別の実体験としての時間数を例示します。
スペック
・文系大学卒
・中学理科レベルの知識まで
・高校レベルの化学・物理は受けたが多分授業で寝ていたのでほぼ覚えていない
・普通の30代事務系会社員、業務上の防災との関わりは避難訓練くらい
勉強時間
総勉強時間(ポモドーロタイマー計測):19.5時間
[内訳]
・テキスト学習:5時間
・問題演習:11.5時間
・弱点対策:3時間
使用テキストと、勉強の手順
使用テキスト
1回で受かる!乙種第4類 危険物取扱者 テキスト&問題集(成美堂出版)を利用しました。
確かに1回で受かってしまいました。個人的にはテキストの作りは気に入っていて、基本的な論点は全て押さえられるんじゃないかと思います。オススメです。
テキストについては買ったほうがいいとは思いますが、別に紙の書籍である必要はないです。今は電子書籍の方が楽かもしれない。
勉強の手順
- テキストを通読、練習問題を解く
- 練習問題に再チャレンジ。選択問題は1肢ずつ、丁寧に正誤判定する。
- 練習問題2回目で間違えた問題、合っていたけど曖昧な問題を中心にテキストを復習。
- 模擬試験1回目
- 模擬試験で間違えた問題を中心に復習
- 模擬試験2回目
- 5と同じ
- 全体を通してわからない部分をテキストを読んで補強
こんな感じでした。テキストの練習問題には、正答できたかどうかを直接記入して、後から復習しやすいようにしておくといいと思います。
テキストに直接記入することに抵抗がある方は、小さいふせんを使うといいと思います。合っていたら青、間違っていたら赤、とか。
電子書籍版なら、手書き機能を使えばいいですね。
受けてみて、雑感
それぞれの科目で6割以上を取得しないと合格できないという基準については、実は受験してから知りました。
なので、正直、勉強時間的にも落ちていても全然おかしくはないな、という状態だったので、直前まで現実逃避していました。
受験時も、当日朝にデニッシュを焼いていて、完全にナメプだったなと反省しています。
結果が出てみると性質・消火の科目を3問落としていて、ギリギリでした。
それでも合格することはできたので、自分流の勉強メソッドは有効に機能しているなという実感を、FP2級以降で掴めたような気がしています。
体感として、安心して合格できるラインに到達するためには、問題演習と弱点対策がもう少し必要だったかと思います。もともと職務で取り扱っていたり、理系出身者とかですと20時間程度でもラクに合格できそうな気がしますが、個人的には少なくともあと1周は問題演習を回したかったな、と思います。
よく、乙4の試験ではテキストや問題集にない論点が出る!というような言われ方をされることがありますが、僕の実感としては、基礎知識を徹底的に覚えておけば大丈夫と感じました。
少し応用的な問題でも選択肢を絞ることができるようになるので、自分の基礎知識で確からしい方を選択すれば正答できるはず。これは問題演習のときも同じことが言えます。選択肢を2つまで絞れない場合は基礎力が足りないと考えて、テキストを読んだり、解説をしっかりと読んで根拠を明確にすることを繰り返すしかありません。
後から知ったこと:無料の問題練習アプリもある
FP2級のときのようにWEBで答えられるものがないかと探したのですが、アプリがあるとは気づきませんでした。
僕はどれも使用しなかったのでレビューはしませんが、乙4などの関連ワードで、App StoreやGoogle Play Storeなどで検索するといろいろ出てくるので、評判がいいものを選ぶとよいとおもいます。
スキマ時間にちょこっとだけでも練習できるだけで、すごく合格に近づけます。
今後のステップ
危険物取扱者乙種第4類については、知識を使うこともありそうな雰囲気なので有効活用できると思い、キャリアアップも考えて受けたものでした。
乙4不合格なら、TOEICの点数アップとか、TOPIK受けるとかしようと思っていましたが、合格していたので、危険物取扱者第1・2・3・5・6類のうち必要分だけ取得して、甲種まで取得しようと思っています。
これらの資格を取ったからといって、収入が上がるとかそういうことはないですが、危険物の基礎知識としては持っているという証明だったり、興味があり、学習意欲があるという証明だったりという風に役に立つ可能性はあります。
食いっぱぐれたらガソリンスタンドでも働けるし。EV化が進んでそれどころではないかもしれませんが。
というわけで、危険物取扱者乙種第4類の免状が手元に届き次第、乙種の他の危険物試験の申し込みと勉強を開始したいと思います。
追記:乙4免状取得後の乙種その他類の複数受験について(2023.8.19)
上の方で、次のステップとして危険物取扱者第1・2・3・5・6類のうち必要分だけ取得、と書いたのですが、都道府県によって複数受験に制限があるようです。
首都圏の場合、東京が合計2種類まで、神奈川・埼玉・千葉は3種類までです。国家資格のため受験地はどこでも大丈夫ですが、乙種から甲種を取得するためにはあと3種類の取得が必要のため、3種類いっきに取れる隣県の方が無難ということも考えられます。
ただし、東京都の中央試験センターに比べ、他県では日程も少ない場合があるため、受験計画には注意が必要です。が、もし東京都在住なら、最寄りで乙4免状を取得後、隣県の比較的行きやすい受験地で3種類を同時に受験するのが最も近道ではないかと思います。
ご参考まで。
おわりに
以上が、危険物取扱者乙種第4類の受験レポートでした。
参考になるかどうかわかりませんが、乙4を取ってみたいと考え中の方や、仕事で必要だから取得しなければならない方などの参考になればうれしいです。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。へば!
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