今回はiPad Proの買い替えにあたって、iPad Pro 9.7インチ (32GB、2016)の最後の状態について書いてみました。
いつも買い替えのときはApple Trade Inを利用していましたが、今回はイオシスさんで中古買取をしていただいたので、その記録も残しておきたいと思います。
iPad Pro 9.7インチ (2016)を中古で買おうと考えている方や、現役で使われている方、買い換えようかなと検討している方、イオシスでの買取を検討されている方などの参考に少しでもなれば幸いです。それではどうぞ。
なおiPhoneXをApple Trade Inで下取りしてもらったときの記事は↓です。よかったら合わせてお読みいただけると嬉しいです。
約7年ほど使ったiPad Pro 9.7インチ(2016)。
2016年モデルですので、7年目ということになるでしょうか。
スペック的にも、無印iPad第10世代のスペックにも劣るようになってきていましたので、そろそろ潮時という感じではありました。しかし2022年の急激な円安進行によって、輸入製品の価格が軒並み上がってしまい、当然ながらApple製品もとても高くなってしまいました。
2022年初であればまだ決断はできたのかもしれませんが、円安が進行した中で価格改定が行われ、そんな中でのiPad Pro新型の発表でしたので、少し躊躇していたんですよね。
ProではなくAirのほうを買おうかとも思っていましたが、長く使うことを考えるとやはり4スピーカーかつM2であり、Apple Pencil第2世代の最新機能にも対応しているProを選択するのが最適解と考えました。幸いながらこの製品を選択できたことは運がよいことのような気もしますが、皆さんはいかがでしょうか。
Youtubeなどはちょっとモタつくものの、普通に視聴できたのだが…
僕のiPadのメイン用途としてはWebサイト検索やYouTube、Amazonプライム、AppleTV+などでの動画視聴と、手書きメモ、テキスト編集です。
iPad Pro 9.7インチ (2016)ではどうかというと、はっきり言ってもうぜんぜんもっさりして使いものにならなくなってしまいました。動画視聴などは、動画が始まってしまえば最後まで普通に視聴することができますが、何をするにもひと呼吸、いやふた呼吸くらいの間があってから動くような感じに。
ウィジェットやアニメーションなどをオフにする設定をすれば、ある程度のパフォーマンス確保は可能かとも思いましたが、やはりそれでも絶対的なメモリ不足には勝てず、諦める形となりました。
Webサイトの検索などはキャッシュ機能が全く機能していないような状態で、毎回タブを選択するたびに読み込まれるようになりました。
メモアプリのBearや純正メモAppでのテキスト編集はそんなに負荷はかかっていなようで快適でしたが、フリーボードなどで手書きのメモを作ろうとすると、あきらかに処理の遅延が出るようになりました。
32GBの容量のうち、大部分をiPad OSと標準Appに持っていかれる
僕の所有していたiPad Pro 9.7インチ (2016)は、32GBのモデルでした。
iPad OSもiOSやmacOSと同じように、年々容量が増大していっています。そのため、32GB中、1/3くらいはOSの容量で使用されていました。
さらに、標準のAppや自分で使いたいAppなどを入れていくと、ほとんど容量に余裕がない状態となっていました。幸い、iCloudを50GB使えるApple Oneに加入していたので、iPadで撮ったスクリーンショットなどはiCloudにアップロードするように設定、しばらく使用しないAppは自動削除の設定をするなどして容量を確保していました。
それでも、例年9月頃の大型のアップグレードの際には、アップグレードのための容量が足りないということで、使用していない容量の大きなAppを削除し、アップグレードが完了してから入れ直す、ということを何年か続けてきました。
さすがにそれもそろそろ限界、iPad OS17になる頃にはサポート対象外になりそうな雰囲気です。
システムモニタリングのAppを見てみると、メモリの余裕がなさすぎる
そこで、システムモニタリングのAppを導入して、メモリなどの状態を確認してみました。確認したのは次の4つで、YouTube視聴、SafariでのWeb検索と表示、純正メモApp、フリーボードでの手書きメモです。
検証環境は、iPad Pro 9.7インチ(2016)、iPad OS 16.2です。
それぞれのAppのバージョンについては2023年1月初旬の最新バージョンです。ご参考まで。
アイドル時
アイドル状態ではも使用されていないメモリ帯域は非常に小さい状態です。当然アイドル状態なので、CPUには余裕がありますね。
YouTube App
お次はYoutube。著作権の関係でどこまでぼかせばOKか判断できなかったので、全体的にぼかしました。
1つ目のほうはメイン画面を開いた状態です。そんなに負荷が大きくなっているようには見えませんね。
2つ目の画像は動画を再生している最中のスクリーンショットですが、CPUの値が行ったり来たりしていたので正確にはよくわからなかったのですが、再生が始まるまで負荷がかかり、再生が始まるとなめらかに動くような感じです。
ネットワーク環境・品質も絡むとはおもいますが、とりあえず再生が始まって動画が読み込まれてしまえば、ちゃんと見られる状態でした。
SafariでのWeb検索と表示
Safariを開くたびに毎回全部のタブがリフレッシュされてしまう状態です。非常にストレスに感じてしまい、iPad Pro 9.7インチ(2016)ではWEBブラウザーを使用する機会がほぼなくなっていました。
(使用中のスクリーンショットを取り忘れてしまいました)
Apple純正メモApp
テキスト入力も手書き入力もさほど問題はありませんでした。手書きの検証をしていなかったのですが、もしかしたらフリーボードと同様に、手書きのメモが増えれば増えるほど重くなる可能性はあります。
CPU負荷がちょっと上がっているのが気にはなりますが、動作には影響ありませんでした。
Apple純正フリーボードApp
最後はフリーボードです。
手書き文字を書いていると、かなり無理している感じになっています。ちょっと分かりづらいですが、「話したいことを整理する」のほうは手書きで500〜1000文字程度書いてあるファイルになっており、Pencilで書いた筆跡が遅れて反映されるような状態になっていました。
CPU使用率が100%になっているのでそれもそのはず、という感じでしょうか。
全体的に言えることですが、ほとんどメモリの余裕がなく、CPUもかなり余裕がなく頑張っている状態のような感じです。流石にチップがA9X、もう7年前のCPUですから、対応しているとは言えiPad OSの負荷には最適化できないということなんでしょう。
それでも、7年前のタブレット端末がまだサポートの対象になっていることは驚くべきことで、フラッグシップモデルを買うだけの動機にはなると思います。故障しなければ7年くらいは使える、と考えれば1年あたりの価格はかなり安く見積もれますよね。
やっぱりAppleのフリーボードAppのもっさりに耐えられなくなった
iPad Pro 9.7インチ (2016)を手放すことになった一番の動機は、フリーボードAppです。
フリーボードAppは、使い始めこそサクサクなのですが、手書きメモの情報が増えてくるとすごくもっさりしてきます。手書きではなくテキストなどで情報を入力して整理しておけば、そこまで情報量が多くはならないのかもしれません。
個人的にはホワイトボードのような使い方を想定しているので、ある程度まとめて書いてから30秒以上待っても文字が処理しきれず書き終わらない状態では、とても使い物になりません。
なので、円安で価格が上昇しているが、直近は円高傾向で輸入品の価格改定が入りそうなタイミングでのiPad Proへの買い替えを決断しました。
フリーボード遅延の参考動画
フリーボードの遅延具合はこんな状態です。簡易的に撮影したものですので、撮影の雑さなどはご容赦いただけると幸いです。対象のファイルは先述の通り、500〜1000文字程度の手書き文字を書いてある状態です。
まずファイルが開くまでに10秒程度かかっています。その後文字を書き始めますが、完全に遅延してしまっており、全て書き終えてから20秒後に、表示されるというような状態でした。
(データ容量などは確認できませんでしたが、見えない部分にかなりの量のメモがあります。フリーボードのデータの所在をご存じの方はご教示いただけると幸いです。)
ちなみにNotionはiPad OS 15の頃から使い物にならなかった
Notionという便利なAppがあります。
最近ではたくさんの人に使われているデータベースアプリケーションですが、僕の場合、日々の習慣記録に使ったり、食べたもの、飲んだものの記録やなんやかんやとにかく記録できるものはなんでもNotionにぶち込んでおいています。
一時期流行ったEverNoteと近い感覚ですね。そちらよりもデータベースメインということもあって情報整理が楽です。
なので、iPhoneやMacでも頻繁にNotionを開いて使っているのですが、iPad Pro 9.7インチ (2016)では、iPad OS15の頃から全く使い物にならない状態でした。どのような状態かひとことで表すと、なにか操作をするたびに画面がリフレッシュされてしまうような状態。これでは作業になりませんでした。
外出時にもNotionを使いたいと思うときに、iPadのほうが入力が楽なのでそういう使い方を想定していたんですが、全く使い物にならなかったので、もし買い替えでNotionが使いやすくなると嬉しいです。ダブル嬉しいです。ダブルハッピー。
ラフに使い倒す運用も考えたが、やめた
iPad Pro 9.7インチ (2016)のメイン機引退後の用途としては、ラフに扱っても全く気にしないようにして、子ども用の遊び用とか電子書籍リーダー、フォトスタンドなどで活躍してもらうことも考えました。
しかし、もともとのiPad OSに対するメモリ不足というところがあるため、正直誰が使っても何に使っても一呼吸置くような感じになり、やや使用者をいらいらさせてしまうのではないかと思い、踏みとどまりました。
親に譲り渡して、iCloud写真のフォトスタンドくらいなら活かせるかも、とも思いましたが、何かあったときにメンテに行く手間などを考えると、LINEやMessengerなどで写真を直接やり取りしたりアルバムを作ったりしたほうが良さそうです。
なので、今回は残すという選択肢は選ばず、買取してもらうことにしました。
今回はApple Trade Inではなく、イオシスで買取してもらった
いつもApple Trade Inを利用させていただいていましたが、ちょっと古い機種ということもあり、ちょっと前まで9000円での査定だったのに、4000円になっちゃってました。
一方でイオシスなどで検索してみると、iPad Pro 9.7インチ (2016)の中古買取は最低でも14000円くらい。差は最低でも10000円と、2倍以上の差があります。少しでも手元に残るお金が多いほうが良いですよね。
箱や付属品等はすべて揃っている状態で、きれいな状態を保っているので、良い査定がつくことを期待して送付。宅配買取サービスが使いやすくなって本当に便利ですね。宅配業者の皆さん本当にいつもお世話になります。
ついでにApple Pencil第1世代も買取依頼
こちらもiPad Pro 9.7インチ (2016)がなくなってしまうと僕の家では使いみちがない物となってしまいます。
2022年発表の新しいiPad(第10世代)でも使用可能ですが、コネクタがUSB-Cとなっているため、Lightning端子のApple Pencil第1世代とは相性が悪いです。充電のたびに変換コネクタが必要ですからね。
充電が大変だとPencilの出番って少なくなっちゃうと思うんですよね。メーカーとしては在庫をさばきたいのだと思うのですが、Appleはもうすこしやりようがあったような気がします。
こちらもイオシスで一緒に。さんざん使い倒したApple Pencil第1世代が最低1200円での買取になるのは嬉しいです。
さて、どうなるでしょうか。査定結果を待ちたいと思います。
(参考)買取時の状態について
iPad Pro 9.7インチ(2016)とApple Pencil第1世代の両方とも、イオシスさんの査定状態でいうと「Bランク 目立つ傷がない」に該当する状態だと思います。
付属品も揃っているため、5%の減額はないと思いますが、全部揃っているのかどうかは正直って今の所、自身はありません。ケーブル類は取り出していないので、新品のまま収まっていました。
常時、保護シートを貼り、保護ケースも使用しており、外出して作業することもほとんどありませんでした。そのため、iPhoneのように日常使用で付着する小さなちりやホコリとケースの隙間の微細なスレによるかすり傷などもつかなかったのではないかと思います。
気になるところとしては、2016年購入時から1度もバッテリーの交換をしたことはなく、バッテリーがかなり劣化している状態だろうということです。その点も査定では見られるのではないかと思いますが、どうなんでしょうか。
とはいえこれは自己判断ですので、正確な査定結果を待って、どうなるかレポートしたいと思います。
念の為、画像を残しておこうと考えましたが、本当に目を凝らして観察しないと見えないくらいの傷だけしかなかったため、参考にならないとおもい、掲載は取りやめました。またバッテリーの状態についても調べられればと思いましたが、iPhoneやApple Watchと違ってiPadではAppleや正規代理店などでの診断ソフトを使わないと見えないようです。
イオシスさんの査定基準については、↓の公式サイトをご確認ください。
20230126追記:査定結果が出ました
査定結果が出ましたので追記します。
結果としては、iPad Pro 9.7インチ (2016、32GB)のほうは、見た目では気が付かなかった輝度の低下や色ムラなどがあったようです。さすがに7年使っていると仕方がないですね。
そのため、査定価格としては3000円となり、Appleに下取りしてもらったほうが良かったかも?という結果になりました。
Apple Pencil(第一世代)のほうは、傷がありBランク、しかし付属品欠品があったようで、1900円の査定となりました。こちらは満足です。
結果としては4900円ですので、Apple Pencil分込みでApple Trade Inよりは高くなったという結果になりました。どちらにしても、色ムラ・輝度低下であれば、Apple Trade Inでも査定額がつかない可能性もありますので、この結果は仕方がないと思っています。
おわりに
今回はiPad Pro 9.7インチ (2016)の2023年1月時点での動作や、買取の経緯などを説明しました。
Apple Trade Inか中古市場か、悩むところではありますよね。いつもApple Trade Inを利用させていただいていましたが、超キレイに使うタイプの方や、箱や付属品等も完全に残っているという場合は、中古買取を検討してみても良いかもしれませんね。
今回のように、残念ながら査定が希望額に届かないということもあります。もっと早く買い替えておけよって話ですね。今回は7年モノでしたが、液晶の寿命などを勘案すると、現実的には4年程度が満額買取の限界かもしれません。
ここまでお読みいただきありがとうございました。へば!
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