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先日からNUROモバイルをデータ通信のメイン回線として利用しています。なぜかというと、キャッシュバックに釣られて契約しちゃいました。しかも新規番号で。てへ。
しかし、この安易な契約が、思わぬトラブルを引き起こし、頭を悩ませることになってしまうのでした。
今回は、iPhoneにおけるAPN構成プロファイルの問題とMVNO利用の注意点について書いていきます。
結論:iPhoneではAPN構成プロファイルをひとつしかインストールできないので、あきらめよう
いきなり結論ですが、iPhoneでは(というよりiOSというべきなのかもしれないが)、APN構成プロファイルは1つだけしかインストールできません。
回避策は、2023年3月末執筆時点では見つかりませんでした。(iOS16.4で確認)
手動インストールが許可されていればもしかしたら可能なのかもしれませんが、僕の環境では検証できないので、この後でもし情報があったら更新します。
ですので、いさぎよくあきらめましょう。回避策を探すのにめちゃくちゃ時間をかけてしまって、僕のようにバカを見る人が1人でも減りますように。
なおこの情報は2023年3月末時点のiOS16.4の場合のため、これからのバージョンアップなどで変更がある場合があります。
ただ、あまり期待はできないような気がします。これは推測ですがセキュリティーやプライバシーの懸念があるのではないかと思っています。
回避策はなさそう
なんとか出来ないか、と調べてみたものの、OSの制約と通信会社での制限があるため、自力で手動入力に切り替えたり、2つのAPN構成プロファイルを併存させて切り替える、ということは出来なそうです。
Phone や iPad で APN を表示・編集できるのは、通信事業者が表示/編集を認めている場合に限られます。APN 設定を変更できない場合は、 通信事業者にお問い合わせ ください。
https://support.apple.com/ja-jp/HT201699
つまり、契約した通信事業者が表示/編集を認めている場合は、設定画面が出る場合があるようです。少し調べてみると、楽天のSIM設定関連でそのような記述がありますが、手元にはないので真偽は不明です。
僕がメイン回線にしていた日本通信に問い合わせてみたところ、「設定ができる可能性はありますが、当社としてはAPN構成プロファイルをインストールすることを標準としており、手動設定については提供していない」とのことでした。
そのため、プロファイルをインストールする必要のある通信会社とは併用不可
というわけなので、APN構成プロファイルをインストールするタイプの通信会社を利用する場合、たとえeSIMが何個インストールできようが、物理SIMと併用しようが、無理なものは無理ということになります。
せめて、ダウンロードしたものだけ残しておくことができれば、切り替えのときにわざわざAPN構成プロファイルを改めてダウンロードするという手間がなくなるので、併用できるようになるのですが、それもめんどくさいですよね。
実際、削除しないまま2つ目のインストールしようとすると1つ目を削除するよう警告が出て、先に進めませんから、ダウンロードしておくこともできません。
APN構成プロファイルをインストールするというような動作はショートカットAppか何かの手段で、スクリプトを実行するようにするなどすれば、構成プロファイルをインストールするタイプの通信会社でも楽ができるとは思うのですが、iOSではそれを諦めるしかないようです。
Androidユーザーではないので、Androidについては分かりません。自由度の少なさとカンタンさのトレードオフなところもあるかもしれませんが、ちょっとだけiPhoneやめてもいいかなって思っちゃいました。
併用可能なのはMNO(及びMNOサブブランド)との併用のみ
僕の場合、今までメイン回線を日本通信、サブ回線にpovo2.0という構成で運用していたため問題は起きなかったのですが、こういった罠があるとは思っていませんでした。
iOSの仕様上、eSIMは8個以上の登録が可能であり、同時使用は2回線までとあったため、日本通信SIMをeSIMにして、NUROモバイルをお迎えすれば併用できるものだと思い込んでいました。
ですが、上記のようにAPN構成プロファイルは1つまでしか使えないため、プロファイルをインストールするタイプの通信事業者との併用は、基本的にiOSにプリインストールされている大手MNOキャリアとなると考えた方がいいでしょう。
MVNOでもドコモやソフトバンクの回線だからそれに切り替えてみたら設定できちゃうのでは?と思ったんですが、特にAPN構成の手動設定の項目は出てきませんでした。
やっぱりこの辺は通信事業者の設定によると思うのですが、それをすることによる混乱の問い合わせコストとか使用する人間の絶対数とかを考慮したら、経営者として考えたら手動設定なんて面倒な設定を残すわけがないよね。
大容量データのためにデータ通信のみのeSIMを契約しても、APN構成プロファイルでダメなことも
そういうわけなので、iPhoneにおいて複数のeSIMを使おうとする場合、事前にAPN構成プロファイルが必要な通信事業者かどうかを確認してから契約なりMNPなりを検討していく必要があります。
基本的に、大手キャリアのサブブランド以外のMVNOとなっている回線事業者は、APN構成プロファイルをインストールすると考えたほうが無難です。
現在は、通信事業者を選ぶ際にMNP転出などのコストや契約年数縛りなどもほぼ考慮しなくていいので、通信事業者を消費者が選びやすくなったのはいいと思いますが、こうした細かな問題も残っていましたね。
iPhoneでデータ通信だけのためのeSIMを検討している場合は、メイン回線でAPN構成プロファイルを使用していないかどうか確認した方がよさそうです。というかその前にこの記事にたどり着けるのだろうか。
NURO光と抱き合わせキャッシュバックに釣られたクマー。(懐かしい)
結局どうしたのか
日本通信とNUROモバイルが併用不可ということになったので、比較的フレキシブルで使いやすいpovo2.0とどちらを併用させるか検討中です。
そもそもNUROモバイルを使ってみようという動機は、日本通信の通信速度が最近遅くなっていることと、NURO光利用者向けのキャッシュバックがあったことです。
試してみて、通信速度低下や混雑が少ない方を選ぼうと思っています。すでに結論は出つつありますが、それはまた別記事としてアップしようと思っています。
お試ししときゃいいっていうのがほんと悪い癖。いいところでもあるっていうか、そのおかげでブログが続いてるようなもんだ。
素直にメイン番号をMNPしておけばよかった。
おわりに
今回は、iPhoneを普段からしようしている僕が、iOS16.4で直面した、APN構成プロファイルのインストールについての問題について書きました。
今回、NUROモバイルを新規契約してデータを使ってみようということで気づいたことになりますが、この情報って意外と知られていないのではないでしょうか?よほど通信系に詳しい人じゃないと、基本1契約しか使わないっていう人も多いでしょうし。
Appleサポートページにも、APN構成プロファイルの問題への対処については、特殊な利用方法なのか、「通信会社に問い合わせください」という利用者側の行動を促すにとどまっています。
セキュリティやプライバシーの問題と利便性のトレードオフになる部分なのでしょうかね。もう少し自由にさせてくれてもいいのに、って思いました。なら、Androidとか他のスマホ使いなよってことなのか。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。へば!
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