※この記事は以前運営していたブログから引っ越しに伴い再編集し掲載したものです
XT660Zと僕
毒にも薬にもならないような個人的な思い出話ですが、残しておきたいので公開しておきます。
憧れのバイクだった
XT660Z TÉNÉRÉは僕の憧れの大型バイクで、初めてその姿を見たときに思わずひとめぼれしてしまい、ぜひ乗ってみたい!!とずっと思っていたバイクでした。単気筒のビッグオフなんかつらいぞ〜。と、まわりから言われていても、どうしても乗ってみたい!と思い続けていて、日本国内ではレアな車両でありながらも、根気よく条件に合う1台を探し続けていました。
そして2013年の11月頃です。パニアケースつき走行距離7500km程度の車両を偶然発見し、すぐに契約しました。このとき、わけあって僕はバイクを所有しておらず、喉がからからだったんだろうなと思います。蓄えも多くはなかった上に、実はまだ大型免許の教習中で、教習が半分以上残っていた状況でした。
「いきおい」って大事ですよね。
悲しいことに僕はバイクの操作があまり上手ではなく、卒検は1回落ちてしまいましたが、その後無事に合格。2013年12月25日に免許センターに行って大型免許を取得しました。
大型免許取得日、その日に納車。
その日のうちに居ても立ってもいられず契約したバイク屋さんへ直行し納車となりました。もちろん事前に取りに行くつもりで連絡をしていましたよ!
初めての大型バイクで、重心も高く、足つきのあまりよくないバイクに乗るのは、当時の僕にとってはチャレンジだったと思います。いざ走り出してみると、ビッグシングルの突き上げるような鼓動が、これからのバイクライフにわくわく感を作ってくれているような気がしていました。
思っていた以上のいい相棒でした
そして乗れば乗るほど、その独特な顔と広い背中が好きになっていきました。XT660Zは、3年近くも僕のへたくそな運転によく耐えてくれていました。たぶん、その持てる実力の半分も出し切れていなかったんじゃないかと思います。
ぼろぼろになるのが目に見えていたので、オフロードバイクなのにオフロードにはほとんど連れて行くことはなかったです。唯一記憶にあるのは宗谷丘陵でしょうか。モアポテンシャルだったと思います。
それでもいつも変わらず駐車場で待っていてくれました。はじめての九州ツーリング、はじめての北海道ツーリングなどなど…一緒に過ごした時間は数え切れないほどになりました。
傷つけてしまったこと、立ちごけ
大切に扱っていたつもりではありましたが、とにかく、扱いも運転も下手だったので、傷つけてしまっていたと思います。
ハンドガードに関しても、わざわざドイツから個人輸入したのに、あまりよくない状態のものが届いて、部品を削ってなんとか装着しましたが、気づかないうちに本体の方が傷ついてしまっていました。北海道ツーリングの前の話です。タンクの塗装がえぐれてしまって、泣きそうになりました・・・。
「あたり」の確認をしっかりとできていなかったことは、本当に後悔していて、反省しています。今後の経験として生きてくれるんじゃないかと思います。
納車して初めてのツーリングの前に立ちごけをしてしまったこと。最後のツーリングの前にも、ロックを外し忘れて立ちごけしまったことなどなど・・・。立ちごけに始まって、立ちごけに終わるという情けないオーナーでした。
気持ちの変化と別れ。そして新たな出会い
本当はこの車両で10万キロ以上走ってやるぞ!!と、納車の時は思っていました。北海道ツーリングを経たことによって、更なるロングツーリングには単気筒のビッグオフローダーでは厳しいんじゃないか?と感じてはじめていました。※
北海道で見たような、タンデマーを乗せて長距離ツーリングをしたいという次の憧れを叶えるには、もっとパワフルなエンジンと、マイルドな乗り味、そしてなにより安心感が必要だと判断した結果でした。
XT660Z TÉNÉRÉよ、さようなら。16000kmもの長い距離を一緒に走ってくれてありがとう!!
次のオーナーさんに直接引き渡したとき、彼はとても喜んでくれていました。どうぞバイクライフをお楽しみ下さい!!
・・・
そして、ようこそR1200GS!
良きバイクとの出会いが、成長と変化のきっかけになった
XT660Zは本当にいいバイクです。正直に言うと手放してしまったことを、ちょっと後悔してるところもあるかもしれません。
ですが、このバイクとの出会いと経験が、ものすごく成長につながったと思っています。バイクの取り扱いもうまくなりましたし、自分なりにロングツーリングの方法も確立できたかなと。
そうたいしたことでもないと思われるでしょうが、バイクに乗ることがこんなにも楽しいことだと気づき、自分にもそれができるんだ、というある種の自信が出てきたのも、このXT660Zに乗り始めたことがきっかけだったんだと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました。みなさまも良き相棒と、楽しいバイクライフを!
※この点については、あとから考え直してみると別に何ということはなくて、もっと大きなバイクに乗ってみたいと思っただけだったかもしれません。