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iPad Pro 9.7インチ(2016)から11インチのM2モデル(第4世代 2022)に買い換え。めちゃくちゃ快適になったけど、でもやっぱりノートPCは必要だなと思う。《ガジェットインプレ》

ガジェット
この記事は約13分で読めます。

今回は、iPad Pro M2 (第4世代、2022)についてのレビュー記事です。

初代9.7インチモデルからの買い替えで感じたことなどをまとめています。まだ9.7インチを使っているが限界を感じている方や、M2のiPad Proを買うのにタイミングを迷っていて二の足を踏んでしまっている方などの参考になればうれしいです。

それではどうぞ!

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さよならiPad Pro 9.7インチ。買い替え動機について

大きな動機としては、性能の限界を感じたということです。

こちらの記事にまとめています。

こんにちはiPad Pro M2 2022(第4世代)

ちょっと並べてみた。手前が新しい方がよかったな。

購入したものはiPad Pro 11インチ(第4世代)、2022年発売のM2チップ搭載、128GBのモデルです。なので、メモリは8GBということになります。

詳しいスペックはこちら。

iPad Pro 11インチ (第4世代) - 技術仕様 (日本)

ミニマム構成で124800円(税込)でした。お財布が軽くなりましたね!やった!!

なぜ11インチを選んだのか?

12.9インチモデルのminiLEDパネルはかなり魅力的でした。映像を楽しむ、イラストを美しく描くなどの目的であれば、大きい方の12.9インチを選ぶ理由はあると思います。

僕の場合、iPadに求めるメイン用途がテキスト編集、YouTubeやApple TV+などの映像視聴がメインです。外に持ち出して作業したり、キッチンに持って行ったりと、移動も多いため、少しでも小さく軽い方が便利。

だから、ちょっとディスプレイ性能については妥協しなければなりませんが、11インチの方をチョイスしました。そろそろmini LEDかOLEDになるかなと思っていたのですが、2022年も来ませんでしたね。

結果的には、この選択は正解だったと思います。9.7インチの頃と比べても、パネルの性能こそ大差ないものの、全体的に美しくなっています。

iPad Airを選ばなかった理由

iPad Airを選ばなかった理由は、以下の4つです。

  1. リフレッシュレートが60Hz
  2. 円安進行で割高感あり
  3. スピーカーが2基で横ステレオのみ
  4. 電源ボタンのTouch ID

もうすぐM2モデルが出てくるだろうと思っていたので、それを待っても良かったのですが、もはや我慢の限界でした。

あと、地味にリフレッシュレートとApple Pencilの機能に差があり、これがiPad Proの方が良かったというのもあります。

なにせ、iPhoneの方で120Hzのリフレッシュレートを体験してしまうと、60Hzのリフレッシュレートでは少し目に優しくないというか、違和感があるというか、そんな感じなんですよね。

2022年の急激な円安進行もあり、M1 Airの出始めに買い替えを検討していた頃に70000円代だったのが、90000円台になってしまったというのもモニョっとするところがありました。

ステージマネージャー自体はM1 Airでも使えるので、新しい機能を体験してみたい点でいうと、少しでも安いAirの方がいいかもしれませんね。

また、iPad Proはスピーカーが4基ですが、Airは2基で、横にしたときにしか完全なステレオになりません。ほぼ横で使うので、これはどっちでもいいかな、と思ってました。

さらに、iPad Airでは電源ボタンのTouch IDが使用できますが、これも後述する料理の際に、Face IDの方が便利だろうと考えていました。ホームボタンでのTouch IDでは、失敗することも多かったですし、気分的に変えたいとも思っていました。

以上が、iPad Airを選ばなかった理由です。

iPad miniは最初から眼中になかった、ごめんな。小ささが便利だとはいろんなレビューを見ててわかっていたんですけど、今のところ個人的には帯に短し襷に長しなポジションだなぁと思ってしまっています。

すぐに気づいた本体と表示領域の大きさ

重ねてみました。ちょっと大きくなったね。

9.7インチからの買い替えなので、ちょっと大きくなったように感じます。何をしても、作業領域が広く感じるのです。

具体的な違いとしては下記の通り。

  • 11インチiPad Pro(第4世代) 2,388 x 1,668ピクセル解像度、264ppi
  • 9.7インチiPad Pro 2,048 x 1,536ピクセル解像度、264ppi
iPad - モデルを比較する
iPad Pro、iPad Air、iPad、iPad miniの各モデルの解像度、サイズ、重量、パフォーマンス、バッテリー駆動時間、容量などを比較できます。

画素密度こそ変化はありませんが、そもそも表示領域のサイズそのものがおおきくなっていることと、横が約1.17倍、縦が約1.09倍ほどピクセル数が増えていることもあり、体感的にはサイズアップしたな〜という感じが強く感じられます。

加えて、以前の記事でも書きましたがiPad Pro9.7の液晶に少し不具合があったこともあり、ぱっと見でだいぶ明るさや発色もなんだか良くなったな〜という印象を受けました。

特に、株価などのチャートを画面分割で見るときの快適さが上がったことがよかった

僕は普段、株価や為替、コモディティ等のチャートをTrading Viewというアプリでチェックしています。このアプリは非常に優秀でとても気に入っていて、PCでは画面分割を利用して、複数の時間軸のチャートを眺めていることがあります。

同じアカウントであれば、タブレットやスマートフォンでも同じ画面をどこでも見られるというのが最大の利点なのですが、PCの大画面と比べると画面分割したときのひとつひとつは小さくなってしまいます。

iPad Pro 9.7インチでも4分割画面を利用することができていて、狭いながらもいちおう確認はできるな、という感じで使っていました。が、iPad Pro 11インチに買い換えて画面を見てみると、広くなったように感じました。

具体的には長辺が340ピクセル、短辺が132ピクセルの拡大ですので、驚くほど広くなったわけではないのですが、体感的には縦横ともに少し見える範囲が大きくなり、だいぶ使いやすくなったという印象。

ステージマネージャーを試す。やっぱりタブレットはタブレットである。

ステージマネージャーはiOS16で新規に追加された、最も注目されている機能のうちのひとつです。

試してみた感想としては、やはりタブレットデバイスはタブレットデバイスの良さがあるということです。

ニューリリース後3ヶ月ほど経過していますが、まだ荒削りなのか、接続後いくつかアプリを立ち上げてみたら、デバイスごとフリーズしてしまい、強制再起動をかけなければいけない状態になってしまいました。再起動の方法が変わっていたので一瞬、何もできなくなって焦りました。

iPadを再起動する
iPadが正しく動作しない場合は、再起動してみます。

ステージマネージャーという機能自体が相当、負荷が大きいということなんだと思います。出力先のモニターがWQHD(2560×1440)の解像度だったことも影響している可能性がありますが、実用に耐えるかというとまだ難しいかな、と思いました。

僕の使っているiPad Proが、8GBメモリの最下位モデルなので、スペックの問題もあるかもしれません。16GBのモデルだといい感じに動いたんだろうか?

もう少し使ってみたいと思いますが、もう少し最適化するアップデート待ちな気もします。

Apple Pencil第2世代が最高に使いやすい

第1世代をiPad Proの初期モデルで7年ほど使用していたわけですから、かなりApple Pencilのヘビーユーザーだったと言えるかもしれません。意外なことにペンシルのチップの予備は持っていたものの、交換したことがありませんでした。

第2世代が出た当初、充電がマグネットによる非接触充電方式となったことにより、Apple PencilのLightning端子が廃止されたとき、思わず飛びついてしまいそうなくらいの仕様変更だったと記憶しています。

Apple Pencil第2世代はかなり完成系に近いかなと思っています。

第2世代が使えてM1以上であれば、iPad Airも視野に入ってきていましたが、結果的にはiPad Proにして正解だったなと思っています。

理由は、とにかく描き(書き)やすい。120Hzのリフレッシュレートを備えたモデルですので、遅延を感じることはほとんどなく、アナログの筆記具により近くなったな、という感触がありました。

今まで第1世代、60Hzのディスプレイで書いてきたので、それは大きな違いに感じるだろうというのは当たりまえかもしれませんが、この感覚は大きく世代を飛び越えた買い換えをした人にしかわからない感覚ではないかと思うところでもあります。

絵を描く趣味は今のところありませんが、これなら少し練習してみてもいいかなと思ってます。本格的にイラストを描く人やデザインをする人は表示画面の大きさやMiniLEDの発色などの理由から12.9インチの方を選んでいると思いますが、11インチで絵が描けないということはありませんからね。

料理中など手が濡れがちな時のFace IDは神

Face ID搭載なのもiPad Proを選んだ理由のひとつです。顔認証だけでロックが解除されるのは画期的に便利です。

iPad Airやminiなどでは、電源ボタンに埋め込まれているTouch IDが搭載されています。

iPad Pro9.7インチでは、旧式のホームボタン型のTouch IDでしたが、料理中にレシピを参照するとき、ロックされた後にたびたびパスコードを入力しなければならないという事態におちいっていました。

これが意外とストレスに感じていたと思います。料理や製パンなどをしていると、手が濡れていたり汚れていたりということが多くなります。そのためTouch IDで簡単にロック解除したい時は手を洗って、水分を拭き取ってホームボタンに触れるということをしなければなりません。パスコードでも解除できますが。

これに対しiPad Proでは2018年のモデルから、iPhoneと同じくFace IDが搭載されています。画面がロックされてしまったときはちょっと画面に触れてスリープ解除し、画面を見て少し待てばロックが解除されます。これが本当に神級の便利さでした。

料理中は画面のロックをしないようにしておけば問題は解決するかもしれませんが、そのときだけ画面のロック設定を変えるのも手間ですよね。だって、どうしても消し忘れちゃうじゃないですか。ちょっとトイレに行きたいときにわざわざ電源ボタンを押したり、フォリオを閉じてロックするっていうのも、ねえ・・・

もしかしたら集中モードなどで対応できるかなと思ったのですが、画面ロックをオフにする集中モードのオプションはなかったので、そういうオプションも使えるようになるとうれしいですね。

惜しいのはマスク着用を認識できないこと

これは残念だった点ですが、iPad ProのFace IDではマスク姿でのロック解除ができないため、2023年1月時点の日本では、カフェや公共の場所などでiPadを使用するときは、マスクを外すかパスコードを入力してロック解除するしかありません。

AppleのFace ID関連のページを見ても、マスク姿の場合はiPhone12以降という記載があり、iPadは対応していないようですね。

マスク着用時に Face ID を使う - Apple サポート (日本)
iOS 15.4 以降では、「マスク着用時 Face ID」を使って、マスクをしていても iPhone のロックを解除できます。

ここはちょっと不便なので、そろそろ対応してよAppleさん!と思っていましたが、そんなことを言っている間に、日本国内でも、外出時にマスクを着用しなくてもよい世の中が戻ってきそうな雰囲気ですね。

内蔵スピーカーはDolby Atmosに対応していると書いているようだが、正直よく分からないかも

iPad Pro第4世代のスピーカーも、Dolby Atmos(ドルビーアトモス)による空間オーディオ再生に対応していると公式のページに記載があります。

Apple Music のドルビーアトモスによる空間オーディオについて - Apple サポート (日本)
Apple Music のサブスクリプションに登録している場合は、一部の曲をドルビーアトモスによる空間オーディオで聴くことができます。ここでは、ドルビーアトモスをお楽しみいただけるよう、対応しているデバイスやドルビーアトモスの設定方法につい...

自分の聞いている環境や耳が良くないのかもしれませんが、正直ちょっとよくわからんなというのが率直な感想です。もしかしたら音の位相に敏感な方とか、ドルビーアトモスとそうじゃない音源を聴き比べたら違いがわかるのかもしれません。

本格的に聴きたいなら、AirPods Proなどの対応イヤホンやヘッドホンまたは対応したスピーカーシステムを構築する必要がありますね。お手軽なのはイヤホンですが、せめて純正品のAirPodsでもロスレスオーディオが聴けるようにしてほしいところです。

技術的にまだ難しいのはわかるんですが、期待して待ってます。

活用する場面も増えた

デバイスが快適になったことで、活用する場面も増えました。

具体的には、外出時のテキスト編集の作業はほぼiPad Proで済むようになりましたし、フリーボードAppでのアイデアノートや、イラスト練習なども初めてみました。

M2チップのパワー的には3D編集や動画編集なども可能なはずなので、機会があれば試してみたいと思います。そういうクリエイティブ用途にチャレンジしようという気にさせてくれるという点では、Apple製品はすごくいいですよね。新しい可能性を開いていく楽しさみたいなのがあります。

キーボードはAnkerのものを使っています

こんな感じで作業していることがあります

ド定番だと思いますが、AnkerのBluetoothキーボードを使っています。

ちょっと打鍵音がうるさいかな・・・と思わなくもないですが、お値段なりというか、使いやすさなども考慮したらお値段以上かなと思います。

さすがに純正のSmart Keyboard FolioとかMagic Keyboardには手が出ませんでしたね。ちょっと文字を打つだけならソフトウェアキーボードで事足りますし、テキスト編集で長文を打つときもAnkerのキーボードがあれば何も問題ありません。

とはいえカフェなどで作業をしていると、Ankerのキーボードは打鍵音が気になりはじめているので、静かそうなサードパーティ製のBluetoothキーボードを購入して試してみても良いかもしれません。

ロジクールのコンパクトなワイヤレスのキーボードなんかは良さそうな気がしますが、値段も重さも2倍でした。持ち運びには軽いほうが良いので、いろいろ探してみたいと思ってます。

総合的にみて買い換えは大正解

そんなわけで、円安の中、ちょっと高い買い物になってしまいましたが、個人的にはiPad Pro11インチに買い換えて大正解だったと思っています。

買いたいときが買いどきですよ。本当にそう思います。もちろん、各人でそれぞれ必要性を考えて必要だと判断した上で、買えるだけだけの余裕資金は必要ですが。

とはいえ、手に入れてしまえば、こんな使い方もあったか、ということもやってみたくなるのがAppleデバイスの不思議な魅力でもあります。

ぜひ検討してみてくださいね。

おわりに

今回はiPad Pro9.7インチからiPad Pro第4世代への買い替えについて、レビューをしてみました。7年という年月は、2020年代においてはもう何世代も経たような感じですね。

今更な余談ですが、iPad Pro9.7インチは売らずに、Appleの歴史として家に飾っておけばよかったなと思いました。なんか分解して額に入れて売っているやつあるじゃないですか。アレ。ミスっちゃったね。まいっか。自分で額に入れてなんかそれっぽくすれば

それではここまでお読みいただき、ありがとうございました。へば!

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