つみたてNISAをクレジットカードで決済すると、ポイントなどが貯まりおトクなことがありますよね。
しかし、クレジットカードの積立だけではやや枠が余ってしまうことがあります。毎月33333円では、12ヶ月分が399,996円となり、4円残ります。
4円程度ならまだしも、年の途中からの切り替えをした場合には、ボーナス設定などで充当するはずだった分などが残ってしまうことがあります。
つみたてNISA枠の使い切り方については、公式にも案内がありますし、非常にたくさんの情報サイトやブログ記事等に書いてあるのでそちらを読んでいただいたほうがいいと思います。
そこで僕は、少し視点を変えて、クレジットカード決済を継続させつつ枠の使い切りを実行しようとしたときに、個人的に意味がわからなかった部分、検索してもFAQを読んでもいまいちわからなかった部分を、自分なりに整理し、推測または解釈した内容を書き残しておきます。
関係各社から公式見解をいただいたわけではないですが、参考になれば幸いです。
この記事を書いた人は(いちおう)2級ファイナンシャル・プランニング技能士です。投資歴は10年くらい。それではどうぞ。
(注:この記事は投資を勧めるものではありません。つみたてNISAも投資信託ですので元本割れのリスクはあります。くれぐれも投資は自己責任でお願いします。)
クレジットカードによるつみたてNISAの流れは利用者から見ると7段階ある
クレジットカードを使ってつみたてNISAを利用する場合、現金決済と違ってクレジットカード会社とのやり取りが間にあるぶん、少し段階が増えます。
具体的には①積立設定締切②クレカ積立利用確定③決済確認④クレカ利用⑤決済完了⑥発注⑦約定 の7段階に分けることができます。(※これは僕なりの分解です)
こうして分解してみると、意外と多く感じるのではないでしょうか。それぞれ解説することはしませんが、①積立設定締切、③決済確認、⑤決済完了についてはちょっとわかりづらいな、と感じましたので、自分の疑問を解消がてら、記録しておきたいと思います。
参考まで、現金決済による積立では①設定、⑥発注、⑦約定で完了です。①の設定については発注まで3営業日ほど余裕があれば、⑥発注段階において資金が口座に入っていれば発注金額が拘束されるので、当月内での現金積立も可能です。ただしあまり月末ギリギリになると約定日が翌月になってしまうこともあるので、当月内で収めたい場合には7〜10日営業日以上は余裕を見たほうが現実的です。
(※銘柄選択については考慮していません。あくまでお金の流れに的を当てています。)
SBI証券「よくあるご質問」にはクレジットカード決済について2つのアンサーがあるが、用語がよくわからない
この中では「積立設定締切日、決済確認中、決済完了」などの用語が出てきますが、これらの具体的な事例がなく、よくわかりませんでした。
基本的に投資信託の積立自体は、マーケットが動いている日、つまり土日祝祭日を除いた営業日単位で計算され注文・約定するということになりますが、上記のクレジットカード利用について、土日祝祭日の扱いはどうなっているのでしょうか?
そのあたりを、自分の積立履歴、クレジットカード利用履歴などからわかる範囲で確認してみました。
①「積立設定締切日」は土日祝祭日関係なく指定日に確定する
SBI証券における「積立設定締切日」は営業日であるなしなどは関係なく、「カード会社の指定している日」になるようです。僕の場合は三井住友カードを利用していますので、毎月10日の23:50*が「積立設定締切日」に指定されています。
この「積立設定締切日」を過ぎると、クレジットカード積立の利用画面のステータスが「決済確認中」となる仕様のようです。
実際の履歴を確認すると、2022年12月10日は土曜日でしたが、12月12日月曜日の朝にクレジットカード積立のステータスが「決済確認中」となっていました。
(※12月11日に確認すべきでしたが、用事があって確認できませんでしたので、来月以降にもう一度確認してみようと思います。)
つまり、SBI証券でのクレジットカード積立に、三井住友カードを利用している場合は、土日祝祭日は関係なく、三井住友カードが指定している「10日」が積立設定締切日となる、という仕様のようです。
*「23:50」とありますが、23時49分59秒99まではセーフなのか?23時50分台までセーフなのか?はわかりませんでした。そんなギリギリに設定変更しようとする人もいないかもしれませんが・・・気になったので。細かい?ごめんなさい。
③クレジットカード「決済確認中」ステータスの意味
そこで「決済確認中」とは一体どういう状況?と思いました。
SBI証券における「決済確認中」とは、積立設定締切日を過ぎたので、「決済が行われる予定となりクレジットカード会社に決済を確認している」という意味を表しているようです。
この状態になると翌月分は取り消すことができず、クレジットカード利用による積立が実行されることが確定します。
なおこの時点で、SBI証券のつみたてNISA設定画面での次回積立予定日表示が、翌々月に変更される点には注意が必要です。わかりにくい仕様だと感じるかもしれませんが、積立設定締切日を過ぎて翌月の発注は確定したため、次回、つまり翌々月の発注日付を表示する、ということになっているということのようです。
そのため、この時点でのクレジットカード設定変更は、翌々月の発注に影響します。
⑤クレジットカード「決済完了」の意味
SBI証券における「決済完了」とは、SBI証券側から見て決済が実行された日、つまり顧客のクレジットカード利用による「つみたてNISA利用代金の決済がSBI証券側で完了した日」のことを表しているようです。
積立設定締切日を過ぎて発注が確定したため、SBI証券側から顧客指定のクレジットカード会社へ代金決済を要求し、当該クレジットカード利用積立の決済が行われたあと、SBI証券側でも決済完了が確認できた日ということになるでしょうか。
僕が利用している三井住友カードのクレジットカードによる積立の利用日は「毎月14日頃」となっています。
僕の場合ですが、直近3ヶ月では土日祝祭日関係なく毎月13日か14日頃に利用が確定していることが確認できました。
SBI証券側のクレジットカード決済履歴には具体的な日付が残っていませんので、2022年12月のひと月分だけ確認したところ、13日夕方頃に三井住友カードのほうで積立の利用通知がありましたが、その時点ではSBI証券側では「決済確認中」のまま。「決済完了」となったのは、翌14日の夜になってからでした。正確な時間はわかりませんが、夜9時に確認したら「決済完了」になっていたので、夕方から夜にかけてSBI証券側の決済確認が完了したようですね。
推測通り、やはり「決済完了」はSBI証券側で完了した日、となるようですね。
枠を使い切ったら、クレカ設定を戻し忘れないように
クレジットカード決済完了を確認した後は、いったん現金設定に戻し、残り枠分の発注を直近の平日に設定すれば、枠を使い切ることができます。今回は検証しておりませんので当日設定で発注が可能かどうかは不明ですが、資金移動なども含めて2営業日程度の余裕を見たほうが確実でしょう。
繰り返しになりますが、発注から約定までは約3営業日かかります。土日祝は取引がなく、平日のみ取引がなされるため、その点には注意が必要です。
現金設定の発注が確定後、資金が拘束されたら(=買付余力が減った)、クレカ設定をもとに戻すことを忘れないようにしたいです。このことは一連の流れとして手順に組み込んで実行されることをオススメします。厳密には「積立設定締切日」までに設定を完了すればよいわけですが、直前になると慌てて設定ミスをしてしまうなどのヒューマンエラーや、突発的なサーバーダウンなどシステム的な不具合が発生しないとも限りません。
まとめ
今回、つみたてNISAの残り枠を使い切ろうと思って設定方法を調べ、疑問が生じたところからまとめてみました。
結論、SBI証券においてクレジットカード積立を継続させようとするときには、「積立設定締切日」を基準にして設定を変更すればよい、ということがよくわかりました。
「積立設定締切日」前に設定変更すると翌月1日の積立、「積立設定締切日」後に設定変更すると翌々月1日の積立に変更があります。三井住友カードにおいては「積立設定締切日」は営業日・土日祝祭日に関わらず「10日」固定のようです。
「積立設定締切日」が絶対基準であることだけを意識しておけば、「決済確認中」「決済完了」などを気にする必要はほぼありません。心配な場合はクレジットカード決済の画面を確認すると良いでしょう。
以上、ここまでお読みいただきありがとうございました。へば!!
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