※この記事は以前運営していたブログから引っ越しに伴い再編集し掲載したものです
GSに導入されている電源管理の仕組み「CANBUS」
GSの特徴として、電気系統はCANBUSという仕組みが入っており、電源の管理を行っています。詳しいことは下のURLを参照していただきたく。
電気を使う後付のアクセサリー類、例えばUSB電源や電熱系装備などがありますが、これらをテキトーに取り付けようとすると、エラーが出てしまいます。ディーラーにおまかせして取り付けをしてもらえば何ら問題はありませんが、アクセサリーを取り付けるたびに持ち込むのも面倒なので、極力お金を使わない形で解決することにしました。
TOURATECH TPS15を導入
この問題を回避できるのが、TOURATECH TPS15 アクセサリー電源ユニットです。
これを適切に取り付けることにより、エラーを回避し、アクセサリー類を簡単に接続できるようになります。
CAN-BUS用15AリレースイッチボックスTPS15 (ツアラテックジャパン)
https://www.touratechjapan.com/e-commex/cgi-bin/ex_disp_item_detail/id/01-044-0450-0/
お値段はいちまんえんちょっと。少々高い買い物だけど、知識もお金もない僕としてはいろんなことに悩むコストよりは安いはず。それに、TPS15取り付け時の作業は勉強にもなりますし、その後に別のアクセサリーを取り付けるのが楽になるのは、GOOD POINTです。
TPS15の取り付け作業
さて、取付作業です。
TPS15ユニットそのものの取り付けについては、付属の説明書を参照することで問題なく取り付けることができます。ですが、その取付のために外装パーツやタンクの取り外しなどが必要になります。
外装を外して、タンクを下ろす
外装は順番にネジ外していくことで、簡単に外していくことができます。
外し終えた外装については、わかりやすいように並べておくとか、養生テープなどを貼り付け、番号などで識別できるようにしておくとあとで戻すときに迷わず済むと思います。ボルトやナット類なども、取り付け箇所付近に養生テープなどでまとめて貼っておくとなくさないしあとが楽になります。
そのへんのやり方は色々だと思いますが、きちんと管理しておいたほうがいいと思います。ボルトが余った!とかありがちなミスを犯さずに済みます。ネタにはなりませんが。
続いてタンクを下ろしていきます。燃料ラインを取り外す必要があるので、注意してください。ワンタッチで外れるようになっているので簡単に脱着できます。ちなみに燃料ラインのOリングは再使用不可となっていますので、事前に取り寄せてください。
このとき僕は用意してなかったので再使用してしまいました。次回下ろすとき交換します。万が一のことがあれば事故ということになりますので、必ず用意するようにしましょう。
こちらが燃料満タンのタンク。重さが20kg程度になるので、燃料はできるだけ減らしてから作業するようにしたほうがベターです。目安としてはリザーブに入ったあたり(残り4リットル)程度で十分だと思います。
TPS15を取り付け
ここまでくればあとは、TPS15を説明書のとおりにインストールしていくだけです。
取説どおりのエアクリーナーボックス前に貼り付けて、配線をしていきます。
配線についてですが、取扱説明書も参照しつつ、年式によっては配線の色が違ったりするので注意したほうがいいかもしれません。配線図があればお手元にご用意ください。
僕の場合、もともとHIDの分岐のためにエレクトロタップが付いてたので、そこに合わせて取り付けました。取り付ける前にちゃんと確認しなかったので、少し長さが足りなくなってしまうという自体に・・・でもなんとかなりました。
結束前に、配線の取り回し状態を必ず確認しましょう。
Haynesのマニュアルがあると便利
整備一般についてはHaynesのマニュアルをAmazonなどで購入するのがオススメです。
参考まで、2010-12の空冷GS用はこちら。(Amazonに飛びます)
https://www.amazon.co.jp/BMW-R1200-dohc-Twins-Service/dp/1785213474/
英語版しかありませんが、最近はグーグル翻訳などがありますし、写真がたくさん掲載されてるので、あまり読めなくてもそこそこイケます。スマホ版だとカメラで写しているところをリアルタイムで翻訳してくれる機能が便利です。
なお、Haynesのマニュアルと整備場所、工具が揃えば、一通りのことは自力でもできるようになるかと思います。でも定期点検時などはディーラーに任せたほうが安心だと思います。
ついでにHID→ハロゲン戻しました
ABSOLUTEのHIDが付いていましたが、夏場のツーリングでは発熱が大きすぎるためダウンしちゃう場合があります。実際、納車時の外気温が30度を超えていた状態で走行していると、LAMPF!の警告が度々出てしまいました。
更に夜間はグレアがひどく、他の車から見て安全とは言えないため、ノーマルのハロゲンバルブに戻すことにしました。
結果的にノーマルでも広範囲に照らせるし何ら問題はありません。前照灯がもっと必要なら、フォグランプを追加するほうがベターな選択ではないでしょうか。
社外品によるHID化やLED化については、適切に仕上げていればよいカスタマイズだと思います。ただし、光の拡散などには十分注意が必要かと感じました。
なおHIDの取り外し中必死すぎて写真撮ってませんでした。HIDの取り外しは配線を追って部品を外すだけなので、これも楽勝でした。
ちなみに2011年式R1200GSでは、H7 12V55W対応のバルブを使用します。
TPS15導入後、USB電源と電熱ウェアの配線を設置
USB電源と電熱ウェア配線をTPS15に取り付けていきます。
配線を加工して、TPS15の端子に取り付けるだけですなので、めちゃくちゃ楽勝です。CANBUS回避のためにどこから配線を取ろうかとか、キーと連動が・・・とか、一切悩む必要がなくなります。
配線の加工には、ワイヤーストリッパーなどの工具が必要になります。カシメなどが必要になりますが、簡単です。
一緒に取り付けましたが写真を撮っていませんでした・・・。
作業の感想
TPS15を取り付けるのにもタンクを下ろす必要があり大変でしたが、なんとか無事に終了させることができました。TPS15の導入によって、なんといってもアクセサリー用電源の管理が楽になるので、同型のR1200GSにお乗りのオーナーさんは導入されることをおすすめします。ディーラーで全部やってもらえば済む話ではあるんですけどね。
電装系をいじるのも、外装を外すのも、タンクを下ろすのもはじめて。全部自力でやるのは全くはじめて。はじめてだらけで躊躇していた作業だけど、やらなければ進まないので、一念発起して取り付けました。
この作業が終わって、自分を大袈裟気味に褒めておきました。大した作業ではないんだろうけど、私にとっては大切な一歩だったと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。へば!
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