今回はBluetooth完全ワイヤレスイヤホンについてのレビューです。
Jabra Elite Active 65tからJabra Elite 7 Activeに乗り換えました。同メーカーでの乗り換えはしないつもりだったのですが、ほしいスペックと価格帯で考えるとこれしか選択肢がなかった、という感じです。
Jabra Elite 7 Activeをワイヤレスイヤホンでの選択して考えている方の参考になれば幸いでございます。それではどうぞ。
- さようならJabra Elite Active 65t
- 悩んだ末にJabra Elite 7 Activeを購入
- Jabra Elite 7 Active ミントのファーストインプレッション
- Amazonレビューの不安点を解消
- おわりに
さようならJabra Elite Active 65t
愛用のJabra Elite Active 65tのバッテリーがついに20分程度しか保たなくなってしまったのを機に、買い替えを決意しました。約3年間でしたが、ほんとうにありがとう。
Jabra Elite Active 65tは合計3回ものお洗濯と乾燥機の熱に耐えた、耐久性の点で言えば最高の名機でした。ANCこそ追加されなかったものの、ヒアスルー、マルチポイント接続対応や装着感の良さなどは個人的に評価しています。
他のメーカーのワイヤレスイヤホンのことはほとんど知らないので良し悪しについてはなんとも言えませんし、サウンドの音質やマイクの音質も私には特別言及できるところはありません。いちおうJabra Elite Active 65tのサウンドは特に不満はなく、マイクはヒアスルーの性能で言えば及第点だったのではないかと思っています。
悩んだ末にJabra Elite 7 Activeを購入
実は2022年のはじめころからバッテリーが徐々に弱ってきており、買い替えを検討していました。比較対象としていろいろ検討したものの、Jabra Elite 7 Activeに戻ってきてしまいました。
IP57の防塵防水性能で抜群の耐久性を有しており、かつ、マルチポイント接続に対応しているワイヤレスイヤホンはJabra Elite 7 Activeくらいではないかと思います。
しかも、そんな超高耐久スペックの割に値段はミドルレンジなので、手が届きやすい。更にAmazonブラックフライデーセールで、欲しかったミントも14500円になっていたので迷わずポチることができました。
ブラックはセールになることが多いのですが、ミントやネイビーなどのカラバリはこういうイベントのときでないとセールになっていない場合がありましたので、即決しました。
Jabra Elite 7 Active ミントのファーストインプレッション
ミントでかわいい
色がかわいい。ミント色かわいい。好き。
僕の65tはオレンジでしたが、こういう小物はできるだけ目立つかわいい色のほうがいいと思ってます。よく失くしものをするので、探すときにわかりやすいです。あとかわいい。ミント色かわいいですね。
フィット感がいい。
65tと比較すると、形状にも大きな変化があります。65tの感覚で触れようとすると、いままであった場所にない!?というくらいの感覚の変化がありました。
つけてる感じがしない!!・・・というわけではありませんが、装着感は軽いし、動く感じもないので、とてもフィット感は良いと思います。長時間つけていても気にならないはず。
公式のYouTubeでも、Elite 7 Activeをつけてアクロバティックに人間が回転する動画を出しているくらいなので、自信があるのでしょう。
ANCは「まあ、こんなものかな?」という感じ。
他メーカーのノイズキャンセリングを体験したことがないのであまり評価をする立場ではないのですが、ANCはしっかり効いてくれている気がします。
調整次第なところもあるかもしれませんが、散歩中に車のロードノイズはそれなりに聞こえてきます。交通量が多いところで使用するとあまりノイズキャンセリングされている感じはしないかも、というのが率直な感想です。逆に言うと、車のロードノイズ以外はあんまり気になりませんでした。
電車内で試してみたところ、ANCを最強にしてもアナウンスや話し声はある程度、聞こえてきます。電車のガタゴト音などは低減され、かき消されている音は確かにあるものの、やはりある程度は聞こえます。完全に静寂に包まれるようなイメージではないです。
室内では、エアコンや扇風機、換気扇などの音はそこそこ消えますが、洗濯機の脱水時のガタガタ音などちょっと大きめの音は聞こえます。音楽再生していれば気にならないレベルですが、絶対ノイズ許さんな人は他社のハイグレード品を使ったほうがいいんじゃないかと思いました。
もともとのフィット感もいいですが、やはりANCオンとオフでは、全く違う世界になります。リスニングに集中したい場合でも、ANCオンにして、音量を少し下げ気味にして運用するほうが耳の健康には良さそうですね。
ホワイトノイズについては65tに比べるとほぼなくなったんじゃないかと思います。(僕の耳が悪い可能性もありますが・・)
音質は向上していると思う。調整もアプリでカンタン。
Jabra Elite Active 65tとの比較だけになりますが、ドライバサイズこそ6mmと小型で変化はないものの、構造の変化はあったのでしょうか?もともとクリアな音質であると思っていたのが、更に全体的にクリアさが増したような気がします。個人的には満足の音質。
また、オーディオコーデックが65tのときはSBCのみだったものが、Elite 7 ActiveではiPhoneで高音質なAACにも対応していますので、全体的に良くなった感じは間違っていないと思います。
低音が足りないとか、どこの音域が足りない、とか感じる場合には、Sound+アプリのイコライザーで調整すれば、好みの音質にできます。もともとがフラットな感じなので、調整もわかりやすいんじゃないかと思いますよ。
USB Type-Cになった!ワイヤレス充電にも対応で便利!
いまだにUSB Micro-Bの充電ケーブルが65tのために必須だったので、これが不要になったのはありがたい点でした。
またワイヤレス充電(Qi規格)にも対応しているので、ぽんとワイヤレス充電器に置くだけでバッテリーをチャージしてくれるのはとても楽ちんです。
ケーブルを抜き差しするのとワイヤレス充電では、ケースの壊れやすさはどちらが上なんだろうか。なんとなく物理的に抜き差ししないほうが壊れない気がしますが、ワイヤレス充電では発熱と伝達効率の問題があるので、耐久重視の僕としては気になる点ではあります。だれか教えて。
と、久しぶりにカメラを出したらOM-D E-M5 Mark ⅲもUSB Micro-Bでした。カメラを使うときは、まだこいつが必要か・・・。USB Micro-Bを撲滅できるのはいつになるのやら。
Bluetooth接続が切れにくくなった?(かも?)
65tと比べると、Elite 7 ActiveではBluetooth5.0から5.2にバージョンアップされており、そのためか接続性が安定しているように感じました。
5.0と5.2の説明を見てみると、接続性についての記載はありませんでした(下記参考リンク参照)が、体感としては少し変化がありました。リビングスペースにiPhoneを置いたままトイレに行ったときに、65tのときは扉や壁などの遮蔽物の影響または距離により音声が途切れることがありましたが、Elite 7 Activeでは同じ状況で音声が途切れません。また、キッチンでレンジを使用した際に、音声が途切れたり接続が不安定になる現象も起きておらず、もしかしたらBluetoothのチップが変わったことで接続の安定性は向上しているのかもしれません。
ケースが少し開けづらく、本体がやや外しづらいかも
65tと比べると、Elite 7 Activeのケースは磁石でパカっと開閉するタイプに変更になりました。表面はつるつるしていてUSBコネクタ以外はほぼ引っかかりもなくツライチの面が開くので、やや開けづらいように感じます。手が乾燥しがちな僕のような人は、指紋がうまく機能しなくて開けるのに苦労しそう。もうしてる。
対策としてケースを指4本に載せ、USBのコネクタ受け部に親指を添えて押さえ、反対の親指で蓋を上向きに滑らせるようにすると、やや開けやすく感じます。片手で開けるのは困難でしょう。
また、イヤホン本体を取り出そうとするとき、少し取りづらい感じがあります。ケースと本体が磁力でくっついているのと、ケースに収納されている形状のためだと思います。慣れの問題もありそう。
磁力がそれなりにあるので、左右両方を同時に取ろうとすると、すこしコツが必要な感じ。落ち着いて片方ずつ取り出して確実に装着するのがベターです。ポロッと落ちないのはいいところ。
歩きながら装着しようとすると手が滑って落としてしまいそうです。ケースに収納するときはカチャッとハマるので安心なのですが、この辺はメリデメ両面のトレードオフでなんともデザインが難しいのかもしれません。落とすのが心配な場合は、落ち着いて片方ずつ装着しましょう。
右と左で接続時のタイムラグがあることがある
僕の場合、右側から取り出すことが多いですが、そのときに左側のイヤホンからすぐに音がせず、2,3秒たってから接続されることがありました。
もっとも、これは取り出すときのスムーズさによるのかもしれません。
(解決済み)左ボタン1回押しの動作が説明と違う→一般設定から周囲のサウンドを選択する
自己解決しました。設定を見るところが違った!
ANC/HearThroughのトグルオプションしか出ない!と思っていましたが、設定項目を全体的に見直してみると、別のところで切り替えの設定ができることを発見。
具体的には歯車のマーク→ヘッドセットの設定→一般 と進むと、「周囲のサウンド」という項目があります。ここで、「ヘッドセットで切り替えるサウンドを選択します。」という設定項目があり、これを切り替えることによって、左ボタン1回の動作設定を変更することができました。
Jabraサポートセンターの担当者さんは、まずこちらの操作を案内すべきでしたね。これだったら無償交換の手間を取らなくてもよかったかもしれません。Jabraさんはカスタマーサポートの質向上をもっと頑張ってほしいな。
(参考)Jabraサポートセンターとのやりとり記録
※下記は解決済みですが、記録として残しておこうと思います。左ボタンの設定でANC/HearThrough/オフが出ていないという方は、上記の「周囲のサウンド」設定を確認してみてください。
画像のように、クイックスタートガイドやユーザーマニュアルには左ボタン1回押しの操作はサウンドモードをANC/HearThrough/オフと切り替えられるように記載がありますが、実際にはオフが存在せず、ANC/HearThroughの切り替えのみになっています。(2022年11月末時点)
アプリの設定画面(歯車のマーク)→ヘッドセットのパーソナライズのところにあるMyControlsから、ボタンの動作が変更できるようになっていますが、ANC/HearThroughとなっており、やはりどちらの機能も一度オンにしてしまうと、イヤホン本体からの操作ではオフにできない仕様のようです。
このあたりはバージョンアップなどで解消されるかもしれません。当面は、オフにしたい場合は、Sound+アプリからオフを選択するしかないようです。
この点は改善してほしいので、Jabraに要望出しておこう。説明が違いますって。
(追記)Jabraサポートから回答→改善せず
Jabraサポートへ仕様について質問したところ、すでに実装されているとの回答がありました。
手順として、「オフ」が表示されていない場合、①Sound+アプリの再インストール、②製品のリセット操作、を実施してくださいとのこと。
①、②とも2回ほど試してみましたが、やはり表示は変わらず「ANC/HearThrough」のまま。もしかしたら表示が違うだけで本体の方での操作は直っているかも、と思って試してみましたが、ANCとHearThroughがトグルで切り替わるだけで、改善しませんでした。
不具合品に当たったのかも?問い合わせは継続中です。なにかアップデートがあったら更新します。
なお使用環境は2022年12月時点で最新のものです。iPhone 13 Pro iOS16.1.2/Sound+バージョン5.9.1(6942)/ファームウェアバージョン2.2.0(1033)(English)となっています。
※リセット操作は下記リンクの通り。
(追記2)サポートより再度連絡あり。初期不良品のため、無償交換対象に
Jabraサポートセンターより再度連絡があり、上記のリセット操作を実施しても改善しなかったため、初期不良品として無償交換になるとのこと。
無償交換の手順も、メールに領収証のスクリーンショットを添付して返信するだけで、あとは交換品が届くのを待つだけのようです。
と、後日、手元の初期不良品をサポートセンターに送る手順のメールが届くので、その指示に従って製品を送付します。
交換が完了したら、また更新します。
(追記3)無償交換品が届いた。しかし、機能は改善せず。
Jabraサポートセンターから無償交換品が届きました。カラーも一緒でした。よかった。
しかし、ひととおり設定を済ませても結果は同じ。やっぱりイヤホン本体からの操作では、ANC/HearThrough機能をオフにできません。オプションも出てきませんでした。つまりイヤホン本体の初期不良ではない可能性が高いのではないか?と個人的には推測していますが・・・
もう一度、サポートセンターにメールしてみますが、どうなることやら。(自己解決しました。)
Amazonレビューの不安点を解消
購入前にレビューを読む方がほとんどかと思いますが、レビューの記事や内容などはファームウェアのバージョンアップによって解消されていることがあります。
今回、Jabra Elite 7 Active を購入するにあたり、不安だったところがいくつかありましたので、その内容を確認していきます。
Amazonカスタマーレビューの使用上の問題で、複数商品のレビューが同じ場所にまとめられていることがあるので、レビューを確認する際には、自分が購入したい商品のレビューになっているかどうかよく見てください。気をつけていても、見逃してしまうことがあります。このような状態の商品は多いので、選択した商品のレビューだけを表示できるように、Amazonさんには改善してほしいと思います。
というかAmazonではなぜJabra Elite Active 75tとElite 7 Activeが一緒のページにまとめられているんでしょうね。
専用アプリの動作が不安定→やや不安定なときもあります
Jabraのワイヤレスイヤホンには、Jabra Sound+という専用アプリ(無料)があります。
このアプリの動作はやや不安定です。イヤホンを接続してアプリを開いても、認識されないことがあります。また、My SoundやANCの調整なども、イヤホンが両耳とも接続されているのに、「両方の接続が必要」とアラートが出ることが何度かありました。
そういうときは一度ケースに戻して再接続するか、アプリを終了させて再認識させれば、認識・安定化することが多いです。Bluetoothのペアリングのやり直しまでは必要ありませんでしたが、必要なこともあるでしょう。
Sound+のアプリは一度設定するとなんども開くことはないかと思いますが、この点は以前から変わっていないですね。難しい修正なのでしょうか?優先度低い?
動画が遅延する?→ほぼ遅延を感じない。が、文字入力時には遅延を感じた
動画で音声が遅延するととても気持ち悪く感じますよね。できれば遅延の大きいイヤホンは避けたいでところ。
しかしJabra Elite 7 Activeについては、通常使用している分には遅延があるようには感じませんでした。
なおこの点は、iPhone 13 Pro を使って、YouTube、torne、Amazon Prime Videoなどで実写映画やアニメを視聴して確認しました。どれも音声が遅延することはなく、問題はなく快適に視聴できましたよ。
ただ、iPhoneのフリック入力で文字入力をしているときのキー音がやや遅れる感じがあるのと、duolingoで遊んでいるときに音声が遅れがちなことがあるので、完全に遅延がないわけではないというような気がします。入力速度や読み込みの速度によるかも。
接続が不安定になることがある→マルチポイント接続で機器から離れたときに不安定化した
Bluetooth5.2で機器との接続性はよくなったと書きましたが、不安定化は起こりえます。
具体的には、iPhoneとApple Watchの2台でマルチポイント接続をしているとき、iPhoneを家に置いたまま、Apple Watchのみで音楽を再生している状態で外に出て、iPhone側との接続が切れたあと、しばらくの間音楽がとぎれとぎれになる現象が発生しています。
これはおそらくマルチポイント接続の再接続を試みているなどの要因が考えられます。完全にiPhoneから離れてしばらくするとふたたび安定するので、そういう仕様だと思って慣れてしまえば、特に問題は感じられなくなるのではないかと思います。
ファームウェアアップデートに時間がかかる→何度か失敗した
なぜか、イヤホンがつながっている状態で隣接させておいても、ファームウェアのダウンロードに失敗してしまいました。
5回位失敗を繰り返したあと、試しに一度接続を切るためにケースに戻し、再度チャレンジしたらすんなりとダウンロード完了、その後はケースに戻してファームウェアのアップデートが完了しました。
上記の「接続がやや不安定になることがある」(個体差あり?)の項目でも申し上げましたが、その影響なのかもしれません。
(追記)
無償交換品が届いた際にもファームウェア・アップデートがダウンロードできないトラブルがありました。
その際はリセットしてもアプリを入れ直してもダメ。それでは接続される機器の方を再起動してみてはどうかと思い、iPhoneを再起動して再チャレンジしたところ、すんなりとファームウェア・アップデートが完了しました。
もしファームウェア・アップデートがどうも完了しないという方は、接続されるデバイス側(スマホなど)を再起動してみるのもいいかもしれません。
おわりに
今回はJabra Elite 7 Activeについてレビューでした。すべて僕個人の感想なので、使用する環境や耳の形、聴力などによっては差があるかもしれません。
個人的にはすごくいいイヤホンじゃないかと思っています。Amazonレビューで不安に思っていて二の足を踏んでいた方の参考になれば幸いです。
以上、ここまでお読みいただきありがとうございました。へば!
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