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紀伊大島で串本町とトルコの親交の地を巡り、奇岩「橋杭岩」で記念撮影、すさみの名店で舌鼓を打ち、高野龍神スカイラインを突っ切ってフィニッシュ。《紀伊半島キャンプツーリング 2019GW 3日目〜終了まで》

ツーリング
この記事は約11分で読めます。

さて3日目です!

予定としては、紀伊大島から紀伊半島南端の海岸線を走り、高野龍神スカイラインを走ってツーリング終了と考えていました。徐々に雲行きが怪しくなってきまして・・・。

それでは元気よく走っていきましょう!!

2日目はこちら↓

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樫野崎(かしのざき)

カフェがあったけどまだ開いてませんでした

キャンプ道具を畳んで、まずは紀伊大島に上陸して樫野崎駐車場へチェックイン。

トルコにまつわるものたち

なぜ串本にトルコなのか、ということについては、エルトゥールル号が熊野灘「船甲羅」での沈没・遭難と、その救助活動によるものだそうです。詳しくは下記リンクに。

トルコ雑貨屋さん

こちらにはトルコ雑貨屋さんもあり、美しい装飾が施されたお皿など見るだけでも楽しめました。レストランもあったかな・・・?

歴史的に見るとオスマン帝国時代にイスラムを中心として、ヨーロッパ、中国などなど東洋・西洋隣接する様々な地域から影響を受けて、独自の発展を遂げたというような感じでなんでしょうか。食器や絨毯など日常生活に使える実用的なものも、非常に精密で抽象性の高い幾何学文様や植物文様などがあり、それぞれ独特の色使いになっていて、興味を惹かれます。

トルコ記念館の壁面装飾。とてもきれいです。

ちょっと欲しいものはありましたが、走行中に割れちゃったりするのは嫌だなと思ったので何も買わずに出ることに。(というのは言い訳で、実際はちょっとお高いかな〜などと思ってしまいました。)

お店にお客さんが少ない時に、ちょっと気まぐれに寄ったところで何も買わずに出ていくのって、ほんのちょっとだけ勇気がいりますよね・・。

トルコ記念館

トルコ記念館は串本町とトルコの関係性を知るためには必ず訪れておきたい場所のひとつです。中にはエルトゥールル号にまつわる写真や記録などが残されているとのこと。

訪問時は、営業時間外だったので残念ながら未訪問ですが、今後また再訪した際にはぜひ訪れたいところです。

慰霊碑

立派な慰霊碑。綺麗に手入れされています。

非常に綺麗な状態で保たれています。お供えされているお花も、最近供えられたものと思われます。あまりメジャーな観光地ではないかもしれませんが、このような形で丁寧に管理されていることに感銘を受けました。

しかし残念なことに、こういうところにもゴミを置いていく不届な人がいるみたいです。このブログを読んでくれている皆さんの中にはいないと信じたいですが、ゴミはしっかり持ち帰って処分しましょうね!(画像の右下にペットボトルがあります)

石造のきれいな砲台

立派な騎馬像

ケマル・アタテュルクの騎馬像

樫野崎灯台に向かう道中に、大きな銅像があります。この騎馬像は、2010年に設置されたとのこと。(裏話として、もともとは新潟の柏崎トルコ文化村にあったらしく、経営破綻とともに繋がりの強いこの場所に移されたとのこと。)

なんと、かの有名なトルコ共和国初代大統領のムスタファ・ケマル・アタテュルクでした。トルコの父と言われ、オスマン帝国のスルタン制(王政みたいな?個人支配体制)を廃止し、トルコ共和国を建国し、トルコの近代化を推進した人です。

有名な話としては、トルコ語の表記方法を変えたこと。くわしくはWikipediaをじっくり読んでいただくとして、とにかくトルコの重要人物なのです。

和歌山県の串本町に、世界史の教科書にも出てくるようなトルコの著名人の銅像があるとは驚きでした。それだけトルコとの親交が深いということですかね。

なお騎馬の方は男の子でした。その他の写真は↓

樫野崎灯台(かしのざきとうだい)

紀伊大島の東端に位置する灯台です。樫野埼灯台は、日本で最初の洋式石造灯台です。この灯台に使われている石は「宇津木石」(うつぎいし)と呼ばれるもので、串本のあたりでは古くから建材として使用されてきたものです。

1870年、イギリス人技師リチャード・ヘンリー・ブラントンによって設計され建築されましたが、現在の灯台は昭和29年に改築されたものとのこと。冬には水仙が咲き、甘い香りとともに景色を楽しむことができるようです。

銘板フェチなのかもしれない。

橋杭岩(はしくいいわ)

第二駐車場から。こんな感じに収まります。海に落ちないように注意。

さて、昨日行けなかった観光スポットに戻って行きます。まずは「橋杭岩」です。

こちらはいわゆる奇岩の類です。獅子巖もなかなかの迫力でしたが、なぜこんな形で残っているのか不思議です。昔の人が石の橋を作ったものがなくなってしまったかのように思ってしまいます。自然の力ってすげー。

公式サイトの写真は青空でめっちゃ綺麗ですね。こういう感じに撮影できたら最高ですが、写真をメインにしていると僕が持っている本来の目的がずれてきちゃうので、この辺は偶然に期待するしかないです。

道の駅 くしもと橋杭岩

道の駅側から

道の駅が併設されています。観光バスなど入ってくる上、ひっきりなしに車が出たり入ったりしているので、走行は十分な注意が必要です。誘導員さんもいるので、誘導に従っておきましょう。

なお、道の駅の第二駐車場からちょうど橋杭岩と一緒に写真に収められるポイントがあるので、そちらで撮影するのがおすすめです。車両の往来には十分注意することと、間違って岸壁から落っこちないようにしましょう。

ポンカンソフトクリームがあります。が、写真撮影に夢中で食い損ねてました。自称ソフトクリームハンター、失格ですね。ちくしょおおおおぉぉ!!

すさみ食堂

このツーリング3日目にして、ようやくまともに座席についてゆっくりとグルメにありついている気がします。訪問したのは地元の名店のお寿司やさん「すさみ食堂」さん。昭和50年から営業されているお店です。

食べたのは名物の「イノブタ巻きずし」

イノブタはイノシシとブタの交雑種で、すさみ町で飼育が行われています。肉質としてはイノシシとブタのいいとこどりをしたもので、脂肪分が少なく味はあっさり、だがコクがあるというもの。さっぱり食えちゃうけど、後を引く美味しさ、って感じでしょうか。めっちゃいい感じに仕上がってました。最高!

イノブタ巻きずし。うまい。

それから、紀州名物「さんま寿し」。1日目にも「かねも商店」さんでいただいたものですが、やはりお店によって味が違いますね。個人的にはすさみ食堂さんの方が好きかも。

さんま寿し

両方食べるとかなりお腹いっぱいになりました。でもこれで合計1200円くらいなのでとてもリーズナブルだと思います。日替わりランチメニューもあり、人気のようです。

駐車場は店の目の前と、少し離れたところにもありますが、あまりスペースはないので、ソロの時は四輪のご迷惑にならないようにわきに止めておくのがいいかと思います。

余談:福島県でのイノブタ野生化とその問題について

少し調べてみると、東日本大震災以降、福島県で家畜とされていたブタと野生のイノシシの交配が進み、原発被害にあった帰宅困難地域で問題になっているようです。イノブタは人間を恐れず、旺盛な食欲、繁殖力を持ち、正確な頭数が把握できていない状況とのこと。

原発も家畜も人間社会に合わせてきたものですので、人間社会が一時的にでも崩壊してしまうとこういうことが起こりうるんですね。鶏とかそのほかの家畜の場合はどうなんだろう?

ブタって感情豊かで、とても頭の良い哺乳類なんですよね。『思考する豚』(原題『THE WHOLE HOG』ライアル・ワトソン著 福岡伸一訳 /木楽舎)っていう面白い本があるので、ご興味があればぜひ読んでみてほしいです。

なお僕は原発推進派でも反対派でもないし、上の記述について政治的な意図はありませんので、ご承知おきください。

高野龍神スカイラインを走る

腹ごしらえができたので、ツーリングを進めていきます。

次の目的地は、高野龍神スカイライン。関西方面では屈指の「スカイライン」です。関東(正確には東海ですが)で言うと、伊豆スカイラインみたいなもの。

気持ちよく流せる快走路はさすがというもの。もう少しすると新緑の時期で、おそらくいちばんいい季節は紅葉の時期なんだろうなと思いながら走っておりました。次来るなら紅葉の時期かな。

道の駅 田辺市龍神 ごまさんスカイタワー

高野龍神スカイラインの途中には、ごまさんスカイタワーという道の駅がありますので、そこで休憩しました。

とりあえず、タワーには上っておきました。もっと天気が良ければ・・・と思わずに入られませんが、この山々の険しさを思うと、高野山参りや熊野詣でが厳しいものだったのではないかと思わされます。

行こうと行動を起こせば簡単に行けてしまう世の中になるなんて、当時苦労されていた方々にとっては想像もできなかったことでしょうね。

高野山に参る

枝垂れ桜がきれいでした。

そこまでパッションがなかったので今回は軽く見ておいた程度で、深くは突っ込みませんでした。

個人的に、仏教関係よりは神社系の方が関心があるということへの気づきがあったんじゃないかと思います。弓道の影響もあって、「禅の思想」には興味がありますが、仏教の信仰そのものにはあまり興味がないというか。

福井方面に行こうと思っていたが天候が悪くなってきたので帰路へ

ソロで泊まり先も決めていないツーリングはとても機動性が高いのが特徴です。その日その日で宿泊地を決めて行っているので、最悪路頭に迷いますが、ネカフェなどでなんとかなってしまういい世の中。

今朝から雲行きは怪しかったのですが、雨が近づいてきていたので、無理をせず帰路につくことにしました。

つつじの里 荒滝に宿泊

さて、まずは今日の宿泊先を決めて、その目的地に向かって走ります。無印良品の宿が途中にあったので泊まれないかなと思ってダメもとで電話してみたら、やっぱりダメでした。

キャンプツーリングと言いながら1日しかキャンプしていないという。あるあるです。これはよくあります。天候とか悪くなっちゃうと、なかなか全日程をキャンプで過ごすっていうのはむずかしいです。

山道をどんどんと進んでいくと、つつじの里荒滝に到着。道中、本当になにもない、コンビニや民家すらないど辺鄙なところを走ったのはかなり久々でした。

宿としては、特に不便もなく、快適に過ごすことができたのでよかったです。いちおうキャンプもできたのですが、流石に雨だったので個室を取りました

帰路。フェリーに乗ってさわやかでハンバーグを食って帰宅。

4日目は、再び伊勢湾フェリーを経由して静岡までもどりました。結構雨が降っていて、だいぶやる気がなかったのを覚えています。

フェリーで食った、たこ焼き

この日の宿泊先は静岡ホテル時之栖。なかなかいい宿でした。近所に大きな温泉施設があったので、そちらを利用させていただきました。両方とも時之栖グループで経営しているみたいですね。

というか、ホテルに泊まらずに泊まらずに松之湯に宿泊しても良かったのかもしれません。空いてなかったんだっけな?

実質的には5日目で帰宅、ツーリング終了してます。消化試合みたいな部分なので省略しました。

おわりに

かわいそうに、割れてしまったのですね(ごまさんスカイタワーにあります)

ツーリングとしては5daysだったのですが、主要な部分は3日目まででしたので、そこまで記事にしてみました。なお、3日目の走行距離は300kmほどでした。

今回紀伊半島をめぐって、南端まで行き、高野龍神スカイラインを北上して戻ったというルートでしたが、色々な気づきがあってとても充実したツーリングだったんじゃないかと評価しています。

特に熊野と日本書紀とのつながり、串本町とトルコとのつながりなど、深めてみたいテーマもありました。

いつか、トルコにもツーリングに行ってみたいと思いました。いつ行けるんだろうか。

以上、ここまでお読みいただきありがとうございました!
また次回のツーリングでお会いしましょう。へば!!

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