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久しぶりの奥能登。須須神社、禄剛埼灯台ときれいな海沿いの景色、おいしいソフトクリーム!しかし残念スポットもあり・・・。《能登半島ツーリング 2020-09 3日目》

能登半島最先端 禄剛埼灯台 ツーリング
この記事は約11分で読めます。

キャンプツーリング3日目。もう能登半島から帰らなければいけないなんて時間はほんとうに残酷。段々と寂しい気持ちをいだきつつ、3日目スタートです。

3日目は石川県健康の森キャンプ場を出発し、能登半島先端の禄剛崎をまずは目指します。ソフトクリームを食べ、残念スポットを酷評し、その後は能登半島北側の道路を走ってお米を食べて。そしてツーリング終了!です。

引き続き、お時間のあるときに読んでいただけると嬉しいです。それではどうぞ!

2日目はこちら↓

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3日目は内から外へ!

石川県健康の森キャンプ場で前日に使えなかったコインシャワーをお借りして、すっきりさっぱり。朝食には前日に買っておいたパンにソーセージとサラダを挟んだ簡易サンドイッチを食べ、キャンプ道具を撤収。

ちょっと風があったのもあって手間取っていたら9時を過ぎてしまいました。前日、星を撮影して夜中まで粘っていたのが良くなかったです。やや眠気が残りつつも満を持して出発。奥能登方面へ向かっていきます。

奥能登を散策

天気は快晴、非常に気持ちのいいツーリング日和となりました。まずは石川県道57号線を東へ進んでいき、海へ出る方向へ。

途中の道の駅付近には、道沿い一面に赤い花が植えてある道路があり、とてもきれいでした。

道の駅すずなり

※鈴は鳴ってない

途中、道の駅すずなりで小休止。廃線になった駅を再開発して道の駅として活用する動きは、北海道でもよく見られますね。全国的な取り組みなのでしょうか?駅舎は魅力的なところも多いですよね。

道の駅すずなりでは、地元特産の揚げ浜塩とあずきを使用したソフトクリームをいただくことができます。ツーリングと言えばやっぱりソフトクリームですよね!

あずきについては「能登大納言小豆」という品種の生産拡大に取り組んでいるとのこと。とっても美味しいので、ぜひ食べてみてほしいです。小豆のソフトクリームが美味しいと思ったのなにげに初めてだったかも。そのくらい美味しかったです。350円。安い。

・・・言い過ぎかな?

須須(すず)神社

途中大きな鳥居があったので寄り道。須須神社に参りました。由緒ありそうな神社です。人が少なかったのでしばし撮影会をしてしまいました。

こちらに祀られている神様は「天津日高彦穂瓊瓊杵尊 美穂須須美命 木花咲耶姫命 外三柱」(公式サイトより引用)です。読めない。あまつひだかひこほ・・ふえぇ・・・のみこと・・・?

天津日高彦穂瓊瓊杵尊は「あまつひこひこほのににぎのみこと」
美穂須須美命は「みほすすみのみこと」
木花咲耶姫命は「このはなさくやひめ」と読むみたいです。外三柱という表現についてはよくわかりませんでしたが3つの神様を祀っているという意味なのでしょうか。

国史「三代実録」によると、貞観(じょうがん)15年(873)8月4日従五位上の神階を賜わった、延喜式内の古社

https://www.ishikawa-jinjacho.or.jp/shrine/j1827/

ということのようですのでとても由緒正しい霊験あらたかな神社のようです。鳥居も立派ですし、境内もきれいで立派でした。

正面から
内側から観ると海を望む感じになっています。
外から数えて鳥居が3つあります。
立派な境内。わりと最近建て替えられてる感じ。

聖域の岬/空中展望台スカイバード

ここは酷評します。はっきり言って、行かないほうがいいです。行くなら駐車場だけ。空中展望台スカイバード、青の洞窟という場所に行くためには1500円も払う必要がありますが、その価値ありません。ハイパー残念スポットです。

パワースポットだのなんだのといっていますが、微妙です。もう少し神秘的な印象が残ればよかったなと感じたかもしれませんが、とにかく大したことないし疲れるだけですべてにがっかりしてしまうだけなので、無理に行く必要は全くありません。断言します

能登半島の印象が著しく損なわれてしまう感じすらします。従業員の方は頑張っていますが、申し訳ないですが、僕個人としての感想は、能登の印象には超マイナスです。

駐車場からこんな感じで景色が望めます。とってもいい景色なんですけど・・・。

岬の下方にはランプの宿があります。
年月が経ってコーンから出ちゃったこういうの好き。
展望台の反対側ですが、いい景色です。

まず景色。1500円払った割に外から見える景色と大して変わりません。写真取る気も起きませんでした。同じなので。須須神社でお守りを買ったほうがいいんじゃないでしょうか。

で、がっかりと疲労が最高潮に達するのが「青の洞窟」と称される謎の洞窟。まず洞窟への道ですが、写真のような急勾配を下っていきます。

バリアフリー感はない。

運動不足の解消にはなりますね。こんな大変な思いをしてさぞいい景色を眺めることができるのでしょう、と期待を胸に洞窟へ入ると・・・

青の洞窟?
内部。青色にライトアップされてる?

とにかく「作られた感」「だまされた感」が強く感じられてしまい、とにかく絶句。洞窟中央に水が張ってあるのですが、気づかずに落ちてしまう人もいるでしょう。

そして、信じられないことにこの洞窟から戻るには、先程の急勾配をもう一度戻っていく必要があります。設計が全然だめだと思います。運動不足の解消になってとってもいいと思いますが、どうしてこうなったんだろう・・・。

幸い、この青い洞窟、1500円払ってしまった自分を嘆くには丁度いいシチュエーションになっています。みなさんは無駄遣いしないようにしましょう。

もし経営されている方が見ていたらもう少しやり方を考えたほうがよろしいかと思います。僕が自称アンチスピリチュアル・アンチパワースポット派とはいえ、観光体験が最悪レベルなので、もうちょっとやり方があるんじゃないかと思いました。

ちなみに2009年から営業しているみたいです。え?あった?

能登半島の最先端、禄剛崎(ろっこうさき)

気を取り直して、目的地の禄剛崎へ向かいます。禄剛崎へは車やバイクなどの車両で行くことができないため、道の駅狼煙(のろし)に車両を駐車して、徒歩で灯台のある岬に向かいました。

禄剛崎までは登り口から階段を登って徒歩10分程度で到着しました。こういうときガエルネのフーガだとアクティビティが楽でほんとにいいですね。

禄剛埼灯台
菊紋がある灯台です。

この灯台は明治16年(1883年)にイギリス人によって設計され建設された灯台で、明治16年7月10日に初点灯されました。現在は無人灯台となっています。かつてはこの灯台がある場所に砲台が設置されていたとか。(周辺の看板説明書きより引用。)

ちなみにこの灯台はレンズが固定、灯火の遮蔽板が回転しているという珍しい形式の灯台です。

9年前にもこの灯台に来た記憶があり、懐かしい感じを覚えました。当時は、自分もひとりでこんなに遠い場所に来ることができるようになったのかと成長を感じたような気がします。改めて、能登半島ツーリングが自分にとって大事な原点になっていると思ってしまいました。

道の駅狼煙(のろし)

さて駐車場に戻って休憩。こちらは再訪になります。2011年にも一度来たことが有りましたが、灯台に行ったほかは特に何もせずに去った記憶があります。

さっきあずきソフトクリームを食べたばかりではありますが、面白いソフトクリームが売られていたので即購入。

濃厚な豆乳に豆乳ソフトクリームが投入されているという豆乳フロート600円。ちょいとお値段はお高めかな・・・と思いましたが、すべて地元産の大豆から作られていると考えるとそうでもないですね。こちらも超おすすめな一品です。

道の駅狼煙に来た際には、ぜひケチケチせず豆乳フロートを選択してその濃厚さを堪能していきましょう。約束ですよ。

あと余談ですがめちゃくちゃピカチュウカスタムなバイクが停まってたけど有名な人だったんでしょうか・・・。

輪島市へ戻る

輪島市といえば輪島塗と塩田、そして白米千枚田ですよね。今回輪島塗の件はまったく触れていませんが有名なので、一応。

輪島塗の製作では上塗り前に、厚手の木地に、生と米糊を混ぜたものでを貼って補強する。生漆と米糊、そして焼成珪藻土を混ぜた下地を何層にも厚く施した「丈夫さ」に重きをおいて作られている漆器である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BC%AA%E5%B3%B6%E5%A1%97

次回、輪島に来たときに見てみることにしましょう・・・。

道の駅 すず塩田村

道の駅があったので立ち寄り。ちょうどトイレに行きたかったタイミングでもあったのですが、このあたり(石川県道28号線沿い)はたくさんの塩田が有り、塩の生産地としても有名です。

こちらで取れる塩は、海から直接海水を汲み上げてきて塩田に撒いて乾燥させ、塩を採取することから、「揚げ浜塩」と呼ばれています。参考リンク先を見てもらうとわかるのですが、ものすごく大変な作業のように思います。ありがたくいただきましょう。

塩田での作業は早朝に行われることが多いようですので、見てみたい!という方は早朝に言ってみることをおすすめします。地元の方のおはなしだと、朝5時ころから作業していることがおおいみたいです。と、いいつつ、意外と昼間も作業している方がいるので、立ち寄って観光してみるのもいいかと思います。近所には博物館のような施設もあるのでお時間とご興味があればぜひ。

潮撒きのとかの作業は早朝、という意味だったのかな?詳しくは公式サイトをチェックしてみてください。

奥能登といえば塩ラムネ。サイダーもあります。

能登で手に入る塩サイダー、塩ラムネは夏には丁度いいドリンク。熱中症予防にぐいっと一本いって、気分をスカッとさせておきましょう。

クソデカ塩釜

こちらは釜屋での炊き上げ作業に使われる実際の塩釜です。この塩釜は70年間実際に使われてきたもので、直径185cm、深さ31cm、重量がなんと980kgもあるもの。余裕で僕の身長よりでかいです。抱かれたい釜No.1決定ですね。

この釜で600リットルのカン水と呼ばれる濃い塩水を一晩に詰めると、塩が約100kg出来上がるそうです。(立て看板より)

普段何気なく使っているお塩が、いかに貴重なものだったかということがわかりますね・・・。

ちなみに現代的な塩の作り方は日本海水の公式サイトに詳しく載っているのでこちらもあわせてちぇっくしてみるといいかと。

白米千枚田(しらよねせんまいだ)

そのまま県道を西向きに進んでいくと有名な白米千枚田(しらよねせんまいだ)があります。

若干、新米の刈り取りの時期を過ぎていたため、たわわに実った稲穂が頭を垂れている黄金の千枚田を観ることはできませんでしたが、部分的にはまだ残っていました。

9月上旬くらいなら、ベストなタイミングなのかもしれません。またリベンジしたいと思います。

やや残り

実はお昼ごはんを食べそこねたままだったので、ここで新米のおにぎりをいただくことにしました。すでに午後3時を回ろうとしており、日付が変わる前に家につくことができるのか、心配です。しかし、腹が減ってはツーリングはできません。

というわけで、千枚田で新米だ!(©むにお)

ちなみにですが、稲のシーズンが終わったあと、この千枚田をライトアップするイベントなども行われているようです。いつの季節も、観光資源として貴重な白米千枚田でした。公式サイトを見てみるとけっこう迫力がありますので、ぜひ行ってみたいと思いました。

ここまでで主要なツーリングはおわり。あとは急いでおうちへ帰ります。

帰路:夜の峠道をゆく

あとは高速道路をガンガン走り峠を超え最短ルートで東京まで帰ります。白川郷のあたりまでは高速道路なのでいいのですが、飛騨高山のあたりは一般道を通って峠道を越えないといけないため、できれば日が沈み切る前に入りたかったのですが、輪島で15時では流石に無理がありました。

20時過ぎにようやく長野県まで入って、行ってみたかった長野県民のソウルフードである中華料理屋「みんなのテンホウ」で夕食をとることにしました。

テンホウはけっこうお店ごとに味が違ったりするらしいという噂でしたが、つまるところラーメン二郎みたいな感じなのかなと思ったりしていましたが、雰囲気的には中華食堂とファミレスの中間みたいなかんじ。南松本店は割と味薄めでした。これだけ食って980円なのでかなりお得感あり。

長野県の人はラーメンにコーンが浮かんでないと違和感があるという話ですが、本当なのでしょうか・・・。長野出身の方にお会いすることがあったら聞いてみたいと思います。

3日目のまとめ

3日目は能登半島の真ん中あたりを快走し、北側の道路をぐるりと回ったあとは夜の峠道をおそるおそる走り、無事帰宅しました。夜中の峠越えは恐怖でしかないので、運転に慣れてない方にはおすすめできるものではないです。

今回そこそこ交通量があったのでよかったものの、走行する場合はカーブでのオーバースピードと、野生動物の飛び出しに注意しましょう。というか行程に余裕を持ったツーリングを心がけましょう。

能登半島を巡る旅でしたが、またまた宿題が残ってしまいました。能登半島はやはり奥深い。次回は金沢を拠点に一泊し、能登半島でキャンプ2泊、というスケジュールでもっと深堀りしたいと考えています。

以上、ここまでお読みいただきありがとうございました。次回のツーリングでお会いしましょう。へば!

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